ChatGPT

ChatGPTに「アンケートの分析&調査レポート作成」を”ほぼ全て丸投げ”した結果が凄すぎた

tsukasa
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年7月に日本でも利用開始されたChatGPTの新機能「Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)」が大きな話題となっています。

そこで、私もこの新機能の実力を試すべく、ChatGPTにアンケート結果の分析と調査レポート作成を依頼してみました。

正直、それほどの結果を期待していなかったのですが、思っていた以上の結果となったので、その一部始終を皆様にもご紹介します。

ChatGPTが行った詳しいアンケートの分析結果と調査レポートは、以下のプレスリリースで公開しております。

合わせて読みたい
PRTIMES-【ChatGPTが自ら分析】ChatGPTの認知率は93.1%!利用者の68.3%が継続して使用したいと回答
PRTIMES-【ChatGPTが自ら分析】ChatGPTの認知率は93.1%!利用者の68.3%が継続して使用したいと回答

このプレスリリースにも書かれているように、分析やグラフの作成は全てChatGPTが担当しました。

また、調査結果の文章についても、細かな調整は私たちが手を加えましたが、9割以上はChatGPTが作成しております。

また、ChatGPTの新機能「Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)」についての詳細は以下の記事で解説しているので、こちらも合わせてご覧ください

合わせて読みたい
ChatGPTの新機能「Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)」にアパレル店舗の売上分析をお願いしたらデータサイエンティストが不要になった
ChatGPTの新機能「Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)」にアパレル店舗の売上分析をお願いしたらデータサイエンティストが不要になった
【PR】

分析に利用したデータ

今回、分析に用いたデータは「ChatGPTの利用傾向」についてのアンケート結果です。

データの形式としては一般的なアンケート結果と同様のため、他のアンケート結果を分析する際も、今回のChatGPTを使用した手法が参考になるかと思います。

【アンケート調査対象】
調査対象:全国の男女
調査期間:2023年8月23日~2023年8月28日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:1000人

ChatGPTを使ったアンケート分析

今回、ChatGPTに指示を出した内容は大きく分けて2つのパートに分かれています。

複雑なタスクやステップが必要な場合、ChatGPTへの指示を分けて入力すると、より正確な答えを受け取れます。

  1. アンケート結果の分析&プレスリリースの作成
  2. プレスリリースに貼る用のグラフの作成

①アンケート結果の分析&プレスリリースの作成

アンケートの分析とプレスリリースの作成を進めてもらうために、最初にアンケート結果のExcelデータをアップロードして、分析の注意点を伝えつつ、以下の手順でタスクを行うように指示を出しました。

ChatGPTのタスクの流れ
  1. アンケート結果からプレスリリースの構成を考える
  2. 分析方法を考える
  3. 実際に分析する
  4. 分析結果をもとにプレスリリースを作成する
  5. 必要なグラフを作成する

その結果、まずは、ChatGPTからプレスリリースの構成や必要な分析が返ってきました、

提案された分析内容は、今回のアンケート項目を考慮すると適切と感じたので、その方針で分析を進めてもらうことにします。

その後は、特別な指示を出さなくても、ChatGPTが各アンケート項目ごとに集計をしてくれました。

しかも、ただ単に集計するだけでなく、集計結果からの考察もしてくれています。

さらには、「ChatGPTを使ったことがある人」のみに絞った集計も簡単な指示を出すだけで完了しました。

アンケートの全項目に対してExcelで手動で集計する場合、1時間以上はかかる作業ですが、ChatGPTにお任せすれば瞬時に完了するのは驚きです。

また、具体的な指示を出していないにもかかわらず、性別や年代ごとのアンケート結果の集計も行われました。

Excelで同様の作業を行うときは「COUNTIF」などの関数を駆使する必要があるため、時間がかかることが多いのですが、今回はChatGPTが一瞬で完了してくれました。

全ての集計が完了したため、次にプレスリリースの文章を作成してもらいます。

プレスリリースの文章の作成については、ChatGPTが出力した文章に対して具体的な指示を出しながら、より良い形に修正していきます。

ChatGPTは指示がない部分については自身で判断して行動するので、具体的な要望がある場合はできる限り詳細な指示を出すことが重要です。

完璧な出力を一度の指示で得るのは難しいため、何度かのやり取りしながら文章を整えていきます。

全体的に良い感じにまとまったので、最後に総括部分を追加して完成としました。(結局、プレスリリースにはこの総括は使いませんでしたが…)

細かい表現に関しては最後に手動で修正しましたが、ほとんどの作業はChatGPTが行なっています。

②グラフの作成

プレスリリースの文章が完成したので、次にプレスリリースに掲載するグラフをChatGPTに作成してもらいます。

今回は、まずは作ってもらったプレスリリースの文章から必要な分析をリストアップしてもらい、その分析をもとにグラフを作成してもらいます。

また、ChatGPTでグラフを表示するときには、そのままでは日本語表示ができないので日本語フォントも同時にアップロードしています。

とりあえず1つ目のグラフを作ってもらいましたが、色合いも微妙で、文字も小さく、さらには円グラフを作成して欲しかったのですが、棒グラフが作成されてしまいました。

ChatGPTに「自分の求めている」グラフを作成してもらうためには、具体的な指示が欠かせません。

例えば、「このデータでグラフを作成して」とだけ指示すると、グラフの形式はChatGPTに任せることになるため、円グラフを望んでいる場合でも、このように棒グラフが作成されてしまいます。

しかし、一度の指示だけで完璧なグラフを作成してもらうのは難しいので、何度かやり取りをしながら理想のグラフに近づけていきます。

このように細かい部分でもフィードバックを重ねて、理想の状態に近づけていきます。

何度かやり取りをしていくうちに、グラフの形状、色合い、文字の大きさなどが理想通りに整ったため、1つ目のグラフの完成となりました。

この後、1つ目のグラフを基準として、他のアンケート項目に関しても同じ手順でグラフを作成してもらいます。

1つ目のグラフを完成させるのには少し時間がかかりましたが、それ以降は最初に作成したグラフを参考に作成してもらったので、時間がかからずに完了しました。

棒グラフも同じ流れで作成しましたが、たまにChatGPTが指示に従わないまま「完成」と返答することもあります。

例えば、上記の画像では「不満はない」の項目だけ赤色に変えて欲しいという指示に対して「変更した」と言っていますが、全く変わっていません。

そういった時は、「修正して」とだけ伝えると修正が難しい場面もあるので、具体的な原因を特定させた上で修正してもらうことで、修正してもらえる確率が高くなります。

このように細かい指示を出しながら、プレスリリースに載せる全てのグラフをChatGPTに作成してもらいました。

あとは、プレスリリースに作成してもらったグラフを画像として貼り付けるだけで完成です。

文章の作成においては手動での微調整を行いましたが、グラフの作成は手動での作業は行わずに全てChatGPTが作業をしてくれました。

作成したアンケートの分析結果と調査レポートは、以下のプレスリリースで公開しております。

合わせて読みたい
PRTIMES-【ChatGPTが自ら分析】ChatGPTの認知率は93.1%!利用者の68.3%が継続して使用したいと回答
PRTIMES-【ChatGPTが自ら分析】ChatGPTの認知率は93.1%!利用者の68.3%が継続して使用したいと回答

Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)を上手に使うコツ

Advanced Data Analysisはデータをアップロードして簡単な指示を出すだけで分析をしてくれる便利な機能ですが、より良い結果を得るためにはいくつか大事なことがあります。

まず一番大切なことは「指示を明確にする」ことです。

ChatGPTに対しての指示が曖昧であると、ChatGPTは独自の判断で分析やグラフを作成してしまい、思わぬ結果が返ってくる可能性があります

例えば、今回のケースでもあったように、グラフの形式を指定しなければ、円グラフを期待していたのに棒グラフが出力されるといったことが起こり得ます。

そのため、分析方法やグラフの形式に具体的な要望がある場合は、できるだけ詳しく指示することが大切です。

また、複雑な分析や多くのステップが必要な場合、一度に全てを指示するのではなく、段階的に指示を出すことが効果的です。

ChatGPTは一度の入力での複雑なタスク処理が苦手なため、単純なタスクに分解して進めると、より望む結果が得やすくなります

また、修正や要望を繰り返し伝えながら、少しずつ期待する答えに近づけることも必要となることも覚えておくと良いでしょう。

まとめ

今回、「Advanced Data Analysis」を使ってアンケート結果の分析と調査レポート作成を依頼してみましたが、感想としては「凄すぎる…!」の一言につきます。

これまでの分析ツールと異なり、やりたいことをざっくりとチャット形式で伝えるだけで良いという使いやすさは、データ分析の専門家でない人でも非常に使いやすいなと思いました。

もちろん、まだまだ万能なツールとは言えないですが、うまく使いこなすことで仕事の生産性を大きく上げることができると思います。

皆さんもぜひ色々と試してみてください!

それでは

合わせて読みたい
ゼロから始めるChatGPT「Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)」-始め方や使い方・料金を徹底解説
ゼロから始めるChatGPT「Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)」-始め方や使い方・料金を徹底解説
このエントリーをはてなブックマークに追加
ABOUT ME
つかさ
つかさ
ChatGPT×ビジネス
データサイエンティストがChatGPTを活用する方法を発信中|データサイエンティスト歴5年|ゲーム会社→フリーランス(現在)|データサイエンティストのためのChatGPTメディア「GPT研究所 データサイエンス支部」運営者
記事URLをコピーしました