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Microsoft Copilot(旧称 Bing AI)を徹底解説!画像生成の方法や使い方・始め方やChatGPTとの比較も紹介!

tsukasa
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この記事では、2023年2月にMicrosoftが検索エンジン「Bing」に搭載した「Microsoft Copilot(旧称 Bing AI)」について詳しく解説します。

多くの人がChatGPTと比較するMicrosoft Copilotですが、実はChatGPTにはない多くの独自の特徴があります。

たとえば、Microsoft Copilotでは、ChatGPTで有料であるGPT-4の利用やブラウジング機能、画像生成機能を無料で使うことができます

そこで、この記事では、「Microsoft Copilot(旧称 Bing AI)」の始め方、使い方、活用方法などの基本情報に加えて、実際にMicrosoft CopilotとChatGPTの両方を使用してみた体験談もご紹介します。

これまでChatGPTを使用してきた方も、Microsoft Copilotの新機能を通じて新たな発見ができるはずですので、ぜひ最後まで読んでみてください!

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Microsoft Copilot(旧称 Bing AI)とは

引用:Microsoftブログ

Microsoft Copilot(旧称Bing AI)は、Microsoftが運営する検索エンジン「Bing」に統合されたAIチャット機能です。

この機能は以前、「Bing AI」や「Bing Chat」として知られていましたが、2023年12月に「Microsoft Copilot」へと名称が変更されました。

ChatGPTと同じく高性能な言語モデルGPT-4を使用しており、ChatGPTと同様にユーザーは人間と話しているかのような感覚でAIと対話することができます。

さらに、ChatGPTでは月額20ドル(約2800円)を支払わなければ使用できない画像生成機能も、Microsoft Copilotでは無料で利用可能です。

ユーザーはチャット形式で希望する画像の内容を伝えるだけで、AIがその画像を生成してくれます。

また、以前はMicrosoftアカウントが必要でMicrosoft Edgeでしか使えないという制限がありましたが、現在はアカウント不要で、Google ChromeやSafariでも利用できるようになりました。

Microsoft Copilotは日本語で使える?

Microsoft Copilotは日本語で使用可能です。

スマホアプリでも使える?

Microsoft Copilotはスマホのアプリとしても利用可能です。

アプリ版はブラウザ版と同じ機能を備えており、スマホ上で簡単にAIとの対話や画像の生成が行えます。

以前は、Microsoftのブラウザアプリ「Bing」をダウンロードして利用していましたが、2023年12月末に「Microsoft Copilot」のスマートフォンアプリがAndroid・iOSの両方でリリースされました。

Microsoft Copilotの料金は?

Microsoft Copilotは基本的には無料で利用できますが、さらに便利な機能が使える有料プラン(Copilot Pro)も用意されています。

無料プラン有料プラン
GPT-4の利用
ブラウジング機能
画像認識機能
画像生成機能
音声会話機能
Microsoft 365アプリでの利用×

無料プランと有料プランの主な違いは、Microsoft 365アプリのWord、Excel、PowerPointなどでCopilotを利用できるかどうかです。

Microsoft 365のアプリでCopilotが使えるようになると、Wordでの文章作成の支援やExcelでのデータ分析の際のアシストが可能になります。

また、無料プランでもChatGPTに比べて提供される機能は充実しています。

例えば、ChatGPTが月額約2800円で提供しているGPT-4、ブラウジング機能、画像認識機能、画像生成機能などが、無料プランで利用可能です。

Microsoft Copilotの機能

Microsoft Copilotはリリース当初、主に基本的な会話機能が利用できる程度でした。

しかし、ChatGPTのアップデートに伴い、Microsoft Copilotも進化を遂げ、現在では使用できる機能が大幅に拡張されています。

特に注目すべきは、ChatGPTで有料である機能がMicrosoft Copilotでは無料で利用可能である点です。

そこで、ここでは無料で全て使えるMicrosoft Copilotの機能について紹介します。

チャット機能

Microsoft Copilotのメイン機能は、ChatGPTと同様に高性能なAIを用いたチャット機能です。

これにより、ユーザーは日常の質問、情報検索、雑談など、さまざまな用途でAIとの会話を楽しむことができます。

Microsoft Copilotのチャット機能の特徴的な点として、会話中に「創造的」、「バランスよく」、「厳密に」という3つのモードを自由に切り替えることが可能です。

たとえば、「より創造的に」を選択すると独創的な答えを、また「より厳密に」を選択すれば、詳細で事実に基づいた情報を得ることができます。

プラグイン機能

Windows Copilotでは、「プラグイン機能」が利用可能で、この機能を利用することでWindows Copilotが他のアプリケーションと連携できるようになります。

つまり、プラグイン機能とはGoogle Chromeの拡張機能のように、公式以外の第三者開発者が作成した機能をWindows Copilotへ追加して、その機能を強化することができるということです。

ただし、現在は使用できるプラグインはChatGPTと比較すると限定的であまり使い道はないといので、今後に期待というのが正直なところです

ブラウジング機能

Microsoft Copilotは検索専用に最適化されたGPT-4で駆動しており、リアルタイムでブラウザを検索するブラウジング機能が搭載されています。

そのため、最新のニュースや天気予報、あるいは特定のトピックに関する最新情報などについて尋ねることも可能です。

例えば2023年の大谷翔平選手の成績について質問をすると、Microsoft Copilotは複数のスポーツニュースから情報を集めて、最新の情報での回答を生成してくれます。

スクリーンショット 2023-09-28 10.26.41.png

さらに、示された情報にはその情報源がしっかりと示されるため、どのウェブサイトからの情報であるかを確認し、信頼性を判断することも可能です。

画像認識機能

Windows Copilotには画像認識機能が搭載されており、チャット上で画像をアップロードするだけで、その画像に関する情報を得られます。

さらに、この機能は画像に写っているものをただ識別するだけでなく、画像に基づいた質問に答えたりすることができます。

例えば解法がわからない数学の問題を写真で送ると、解説を受けられます。

ChatGPTではこの機能も有料ですが、Microsoft Copilotなら無料で利用することが可能です。

画像生成機能

Microsoft Copilotは、OpenAIが開発した画像生成AI「DALL-E 3」を利用して、ユーザーが説明した内容に基づいて画像を生成することができます。

たとえば、特定のシーンやアイデアを詳細に説明すれば、それに応じた画像やイラストを作成してくれます。

この機能を使用するために特別な設定変更は必要はなく、チャット画面で「〇〇な画像を作って」と指示を出すと、Microsoft Copilotがその指示に基づいて画像を生成してくれます。

こちらの機能もChatGPTでは有料プランに入らないと使えませんが、Microsoft Copilotなら無料で使えます。

Microsoft Copilotの活用事例

複数サイトからの情報収集

Microsoft Copilotは、最新のニュース、市場の動向、特定のトピックに関する情報などを瞬時に検索して提供します。

ビジネスや研究に関する質問に対して、迅速かつ正確な情報を提供することが可能です。

例えば、「Microsoft Copilotに関する最新情報を教えて」と尋ねると、公式サイトや他のニュースサイトから得た最新情報をまとめてくれます。

これにより、これまで様々なサイトの手動での情報収集が、Microsoft Copilotを使うことで簡単かつ迅速にできるようになります。

プログラミングの補助

Microsoft Copilotは、コーディングに関する膨大な情報を学習しているので、プログラミングに関するアドバイスやサンプルコードを生成することができます。

例えば、「Pythonでフィボナッチ数列を計算する関数を作って」と依頼すれば、Microsoft Copilotはそのサンプルコードを生成してくれます。

これにより、開発者はコーディング作業の効率を大幅に向上させることが可能になります。

プレゼン資料に使う画像の生成

Microsoft Copilotを利用すると、プレゼン資料用の特定のシーンやコンセプトを表現する画像を生成できます。

例えば、「ショッピングモールでのイベント用の営業資料に使えるイラストを作って」とリクエストすれば、Microsoft Copilotはそれに応じた画像を作成します。

これにより、フリー画像を探す手間や時間を節約し、作業の効率化が図れます。

Microsoft CopilotはChatGPTと何が違う?

ChatGPTとMicrosoft Copilotはどちらも、チャット形式で高性能のAIと対話しながら様々な情報を取得したりタスクを実行したりする点では似ているように思えますが、実際には両者の間には大きな違いがあります。

そこで、これからChatGPTとMicrosoft Copilotの違いについて詳しく説明していきます。

搭載されているモデルと得意分野の違い

ChatGPTはOpenAIによって開発されたGPT-3.5やGPT-4(有料プランでのみ利用可能)モデルを基にしており、より幅広い一般的な用途に向けて設計されています。これにより、多様な会話形式のタスクを行うことが可能です。

対照的に、Microsoft CopilotはBing検索エンジンに統合されており、Bingの検索アルゴリズムとOpenAIの言語モデルGPT-4を組み合わせた、当社独自の技術「Prometheus」が搭載されています。

このため、ChatGPTが文章生成などのタスクに長けている一方で、Microsoft Copilotはより具体的な検索結果や情報提供に優れています。

プラットフォームの違い

ChatGPTはOpenAIの独立したプラットフォーム上で提供されているのに対し、Microsoft CopilotはBing検索エンジンやMicrosoft Edgeに統合されています。

また、スマホアプリにおいても、ChatGPTには専用のスマホアプリが存在する一方で、Microsoft CopilotはBingやMicrosoft Edgeのスマホアプリから利用することができます。

料金体系の違い

ChatGPTMicrosoft
Copilot
GPT-4の利用有料無料
ブラウジング機能有料無料
プラグイン機能有料無料
画像認識機能有料無料
画像生成機能有料無料

ChatGPTとMicrosoft Copilotでは、料金体系にも大きな違いがあります。

ChatGPTでは、一部の高度な機能が月額約2800円の有料プランでのみ利用可能ですが、Microsoft Copilotでは同等の機能が無料で提供されています。

特に、ChatGPTで有料となるGPT-4の利用や画像生成機能が、Microsoft Copilotでは無料で使用できる点は非常に魅力的です。

機能の違い

ChatGPTMicrosoft
Copilot
GPT-4の利用
ブラウジング機能
プラグイン機能
画像認識機能
画像生成機能
音声会話機能✖️
Code interpreter✖️
GPTs✖️
Microsoft 365アプリでの利用✖️

ChatGPTとMicrosoft CopilotはどちらもAIを活用したチャット機能を提供していますが、提供される機能には大きな違いがあります。

ChatGPTは、音声会話機能やコードインタープリタ、GPTsといった機能が搭載されています。

これによりユーザーは音声操作やプログラミング作業を行うことができ、さらにはプログラミングの知識がなくてもChatGPTの機能を活用したシステム開発が可能です。

一方で、Microsoft Copilotはこれらの機能は持っていません。

今後のアップデートでこれらの機能が実装される可能性はありますが、今すぐChatGPTのような音声やコーディング関連の機能を使いたい場合はChatGPTを選択する必要があります。

どちらがおすすめ?

ChatGPTとMicrosoft Copilotの主な違いは、それぞれが得意とする領域にあります。

ChatGPTは、OpenAIのGPT-3.5やGPT-4といったモデルを活用し、文章の作成やプログラミングといった多岐にわたるタスクを得意としています。

一方で、Microsoft CopilotはBing検索エンジンに統合されており、情報検索の速度と精度が特に優れています。

したがって、広範なタスクに対応したい時はChatGPTを、インターネット検索を強化し情報収集を主な用途としたい時はMicrosoft Copilotが適しています。

加えて、Microsoft CopilotではChatGPTで有料の機能も無料で提供されているため、コストを抑えて高機能を利用したい方にもMicrosoft Copilotがおすすめです。

Microsoft Copilotの始め方・使い方

Microsoft Copilotの始め方

Microsoft Edgeを使ってMicrosoft Copilotを始めるには、ブラウザ版のトップページに多くの導線があります。

上記の画像に示された赤い枠内のどの部分をクリックしてもMicrosoft Copilotを開始できます。

また、トップページ以外にもMicrosoft Copilotへの導線は多数存在し、Microsoft Edgeを使用していればどこからでもアクセスできます。

アプリでは、BingとMicrosoft Edgeの両方のアプリで画面の中央下にMicrosoft Copilotのアイコンがあり、これをクリックすることでCopilotを開始できます。

GPT4の切り替え方

ブラウザ版では、特別な設定をすることなくデフォルトでGPT-4を利用できます。

BingやMicrosoft Edgeのスマートフォンアプリでは、トーク画面の一番上にある設定を通じてGPT-4の利用を切り替えることが可能です。

ブラウジング機能の使い方

Microsoft Copilotは検索エンジンに搭載されているため、デフォルトでブラウジング機能が使えます。

そのため、「〜について教えてください」など聞くだけでMicrosoft Copilotはブラウザから必要な情報を取得して提供してくれます。

プラグイン機能の使い方

プラグイン機能は無料で利用できますが、Microsoft Edgeのブラウザアプリでログインしている必要があります。

ログインしていると、サイドバーにプラグインの一覧が表示されるので、使いたいプラグインを選択すると、それを利用できるようになります。

プラグインに関連する質問をチャットで行うと、自動的にプラグインが起動し、必要な回答を提供します。

画像認識機能の使い方

Microsoft Copilotでは課金をしなくても、画像認識機能が利用できます。

テキスト入力欄の左下のアイコンをクリックすると、画像のアップロードや撮影をするためのポップアップが表示されます。

そこから、画像をアップロードして画像に関する質問をすると、ChatGPTが画像を認識して、その質問に答えてくれます。

画像生成機能の使い方

Microsoft Copilotでは画像生成機能も無料で使えます。

この機能を使用するために特別な設定変更は必要ありません。チャット画面で「〇〇な画像を作って」と言えば、Microsoft Copilotはその指示に基づいて画像を生成してくれます。

企業向けMicrosoft Copilot(旧称 Bing Chat Enterprise)について

Microsoft Copilotは個人ユーザー向けの無料サービスだけでなく、企業向けに企業のデータ保護とセキュリティが強化された企業向けMicrosoft Copilot(旧称 Bing Chat Enterprise)も提供されています。

特徴

企業向けのMicrosoft Copilotと個人ユーザー向けのMicrosoft Copilotの機能は大きな違いはありません。

しかし、企業向けのMicrosoft Copilotは、企業の機密情報を保護するための高度なセキュリティ機能を提供しています。

また、チャットデータは外部に漏れることなく保護され、Microsoftもアクセスすることはなく、これらのデータはAIモデルのトレーニングには使用されません。

このセキュリティの強化により、データ漏洩の懸念からこれまでChatGPTやMicrosoft Copilotの導入を避けていた企業も、安心して社内で利用することが可能になります。

料金

Microsoft 365のE3、E5、Business Standard、Business Premiumなどの対象ライセンスを持つユーザーは、追加費用なしでCopilotを利用できます​​。

利用方法

利用方法については、以下の手順を踏むことで、企業向けMicrosoft Copilotを使用することができます。

  1. 管理者による設定: 管理者はMicrosoft 365管理センターでCopilotサービスプランを有効にし、特定のユーザーやグループに対して商用データ保護を管理します。
  2. ユーザーへの指示: ユーザーは、Microsoft Copilotのウェブサイト(copilot.microsoft.com)にアクセスし、適格な仕事や学校アカウントでサインインすることで、サービスを利用できます。
  3. 利用開始: ユーザーがアクセスした後、AIチャット機能を通じて情報検索、文書作成、その他のタスクを実行できます。

詳細は以下の公式サイトでも確認できます!

>[公式]商用データ保護のCopilot 概要

Q&A

GPT-4の使い方や料金は?

ChatGPTでは有料プランに加入しないと使えないGPT-4ですが、Microsoft Copilotでは無料で使用することができます。

ブラウザ版では、特別な設定をすることなくデフォルトでGPT-4を利用できます。

BingやMicrosoft Edgeのスマートフォンアプリでは、トーク画面の一番上にある設定を通じてGPT-4の利用を切り替えることが可能です。

利用回数に制限はある?

Microsoft Copilotでは、一つの会話でのやり取り(ターン数)が30回までという制限があり、回答の右下に現在のやり取り回数が表示されます。

また、一日会話数については合計で300回までという制限があります。

また、 Microsoftアカウントでログインしていない場合は、一つの会話でのやり取り(ターン数)で4回までしか利用できません

利用にはMicrosoftアカウントが必要?

Microsoftアカウントがない場合でも利用できますが、一度の会話でのやり取り(ターン数)は4回までとなります。

Microsoftアカウントは無料で作成できますので、日常的にMicrosoft Copilotを使用する予定であれば、アカウントを作成し、ログインして使用することをおすすめします。

Google Chromeでは使えないの?

Microsoft Copilotがリリースされた当初は、BingやMicrosoft EdgeなどのMicrosoft製ブラウザでのみ利用可能でした。

しかし、現在はGoogle Chromeなどの他社製ブラウザでも利用できるようになっています。

まとめ

今回の記事では、Microsoftが提供する検索エンジンBingに組み込まれたMicrosoft Copilotについてご紹介しました。

意外と知られていないですが、ChatGPTでは有料プランに加入していないと使えないような機能がMicrosoft Copilotなら無料で使えるのは大きな魅力ですね!

また、今回紹介した機能以外にも、今後もどんどんアップデートして便利になっていくことは間違いありません。

今まで生成AIを使用したことがない人にとっても使いやすい仕様ですので、ぜひMicrosoft Copilotを活用し、日々の生活をより豊かにしましょう!

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ChatGPT×ビジネス
データサイエンティストがChatGPTを活用する方法を発信中|データサイエンティスト歴5年|ゲーム会社→フリーランス(現在)|データサイエンティストのためのChatGPTメディア「GPT研究所 データサイエンス支部」運営者
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