ChatGPTの無料版は使えない?有料版との違いや便利な機能について徹底解説!
ChatGPTは無料でも利用できる便利な生成AIですが、「無料版は使いにくい」と考えている人もいるでしょう。
しかし、最新のChatGPT-4oは無料ユーザーでも利用可能で、使い勝手が大幅に向上しました。
本記事では、ChatGPTの無料版で使えるGPT-4o、無料版と有料版の違い、無料版を最大限に使うコツを解説します。
ChatGPTの無料版に興味がある方は、ぜひ、参考にしてください。
ChatGPT無料版でも使える新機能、GPT-4oとは?
2024年5月にリリースされたGPT-4o(GPT-4 Omni)は、対話型AIモデルChatGPTの最新版です。
テキスト、画像、音声など形式の違う複数のデータを同時に処理できるマルチモーダル機能を備え、処理速度が大きく向上しています。
このGPT-4oは無料ユーザーでも利用できるのが大きな特徴です。
GPT-4oについて詳しくはこちらの記事を合わせてご覧ください。
ChatGPT無料版と有料版の違い
ChatGPT無料版と有料版の主な違いは次の表の通りです。
無料版 | ChatGPT Plus | ChatGPT Team | |
月額 | 無料 | 20ドル | 25ドル~/(一人あたり) |
GPT-3.5 | 〇 | 〇 | 〇 |
GPT-4 | × | 〇 | 〇 |
GPT-4o | 〇(10回/3時間) | 〇(50回/3時間) | 〇(100回/3時間) |
画像生成(DALL-E3) | × | 〇 | 〇 |
GPTsの作成・編集 | × | 〇 | 〇 |
GPTsの利用 | 〇 | 〇 | 〇 |
データ分析・ファイルアップロードなど | 〇 | 〇 | 〇 |
AIのデータ学習対象 | 〇 | 〇 | × |
無料版のGPT-4oは3時間に10回という利用制限があります。有料版(Plus)と比較すると5分の1です。また、画像生成機能は利用できません。
一方、無料版でもデータ分析やファイルのアップロードが可能です。
3時間に10回未満のライトユーザーであれば、無料版でも十分役立ちます。
他にも違うところがあるので、詳しく解説します。
文字数制限
無料版と有料版では、文字数制限が異なります。
無料版 | 有料版 | |
入力文字制限 | 約1万文字 | 約2万5千文字 |
回答文字制限 | 約2,048文字 | 約2万5千文字 |
日常的な会話や簡易な質問であれば、入力文字数1万文字、回答文字数2000文字でも、十分な情報量と言えるでしょう。
ただし、複雑な情報や込み入った回答、情報量の多いデータ分析を行う際は有料プランの方が良いでしょう。
画像生成
有料版であれば、上記のように簡単に画像を生成できます。
(プロンプト:夏空の下、水浴びをしながら嬉しそうに広い庭を駆け回る白い大型犬のイラストを日本のアニメ風に描いて)
一方、無料版では画像生成はできません。
ビジネスシーンで使える画像生成AIについて、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
GPTs
GPTsとは、特定のニーズに合わせてChatGPTを作成・編集する機能です。
ノーコードで、自然言語で指示を出しながら、既存のChatGPTをカスタマイズできます。
GPTsの作成・編集は無料版ではできません。
しかし、既に作成されたGPTsを利用することは可能です。
GPTsについて詳しくはこちらの記事をどうぞ。
リクエスト制限
無料版ユーザーはGPT-4oを3時間当たり10回まで利用できます。
リクエスト制限を超えると、GPT-3.5を使用することになります。
一方、Plusユーザーは3時間当たり50回まで利用できるため、無料版と比較すると利用制限は緩やかです。
新機能の先行利用
有料版ユーザーは新機能が搭載された際にいち早く利用できます。
無料版ユーザーにはそのような特典はありません。
ChatGPT Plus(有料版)を使う3つのメリット
無料版でも十分に活用できるため、有料版を使うメリットはあるのだろうかと思っている人もいるでしょう。
有料版を使うメリットは次の3つです。
画像生成やGPTsなど高度な機能が使える
画像生成やGPTsの作成、プラグインなど、有料版でしか利用できない機能がいくつもあります。
無料版にない機能が利用できるのは、有料版の大きなメリットです。
優先的にアクセスできる
アクセスが集中した場合は、無料ユーザーよりも有料ユーザーの方が優遇される仕組みです。
込み合う時間帯に、出来るだけ早く回答が得たい場合は有料版の仕様を検討してみましょう。
GPT-4oを無料版の5倍使える
GPT-4oはマルチモーダル機能を備えており、処理速度が大幅に向上しているのが特徴です。
従来のモデルと比較して、精度が向上し多様なタスクに対応できます。
有料版は無料版と比較して5倍、GPT-4oを利用できます。
GPT-4oを3時間に10回を超えて利用したい場合は、有料版がおすすめです。
ChatGPTを無料で最大限活用するコツ
ChatGPTは無料でGPT-4oが使えるようになったため、無料でもかなりのことができるようになりました。
そのため、お金をかけずにできるだけ効率よく使いたいと考えている人もいるでしょう。
プロンプトの工夫をすることが重要です。
たとえば、「あなたは経験豊富なマーケターです。〜について、専門的見地からアドバイスしてください」などと、AIの役割を明確にすることで専門的な助言が得られます。
ここでは、その他に、ChatGPT無料版を最大限に活用するコツを3つ紹介します。
質問を明確にする
ChatGPTを効果的に活用するためには、質問を明確にすることが重要です。
曖昧な質問や漠然とした指示では、得られる回答も抽象的で具体性に欠けることがあります。
具体的な質問をすることで、必要な情報を的確に引き出せます。
たとえば、「マーケティング戦略について教えてください」と質問するよりも、「SNSを活用した効果的なマーケティング戦略を教えてください」といった具合に、質問の範囲や目的を明確に示すことを意識しましょう。
GPT-4oと3.5を適宜使い分ける
GPT-4oとGPT-3.5を適宜使い分けることも、ChatGPTを最大限活用するためのコツです。GPT-4oは最新のモデルで、精度の高いAIですが、3時間に10回の回数制限があります。
一方、GPT-3.5はやや精度に劣る傾向がありますが無料枠でも制限なく利用できます。
そのため、複雑な質問や深い議論を必要とする場合はGPT-4oを、簡単な質問はGPT-3.5を使うと効率的です。
別の生成AIと組み合わせる
ChatGPT以外にも様々な生成AIがあります。
ChatGPTを他の生成AIと組み合わせることで、より幅広いニーズに対応することが可能です。
例えば、「検索で回答が得られる情報についてはPerplexity AIを利用し、考察についてはChatGPTを活用する」「Canvaの無料画像生成AI機能とChatGPTを組み合わせる」といった手法などを検討してみましょう。
別の生成AIを組み合わせることで、さまざまな形式のコンテンツを効果的に作り出すことができるでしょう。
Perplexity AIについて、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
ChatGPTの無料版から有料版への移行を検討すべき理由
ChatGPTの無料版を最大限活用しても足りない、と感じる場合や、画像生成を希望する場合は有料版への移行を検討してみましょう。
また、GPTsを作成・編集したい場合も、有料版の活用が欠かせません。
ビジネスで利用する場合、安定した品質とパフォーマンスを確保したいと考える人は少なくありません。
なかでも、有料プランの「ChatGPT Team」を利用すると、AI学習が禁止できる点も魅力です。
また、開発者向け機能を利用したい場合も、有料版への移行を検討してみましょう。
GPTsについて、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
Q&A
Q: ChatGPTの無料版で商用利用は可能ですか?
はい、無料版でも商用利用は可能です。ただし、商用利用で頻繁に使用する場合や、より高いパフォーマンスが求められる場合は、有料版のChatGPT PlusやTeamを検討すると良いでしょう。
Q: GPT-4oとは何ですか?
GPT-4oはChatGPTの最新バージョンで、より高い精度と自然な対話が可能です。無料版では制限付きで使用できますが、有料版ではより多く利用できます。
Q: ChatGPTの無料版で画像生成機能(DALL-E3)を使えますか?
いいえ、画像生成機能(DALL-E3)は有料版でのみ利用可能です。有料版にアップグレードすることで、この便利な機能を活用できます。
Q: ChatGPTの無料版と有料版の文字数制限の違いは何ですか?
無料版では入力文字制限が約10,000文字、回答文字制限が約2,048文字ですが、有料版ではどちらも約25,000文字まで対応しています。長文のやり取りや詳細な説明が必要な場合、有料版が便利です。
Q: 有料ユーザー向けの新機能の先行利用とは何ですか?
ChatGPT PlusやTeamプランでは、新機能やアップデートに早期アクセスできる特典があります。これにより、最新の技術や機能をいち早く利用することができ、業務の効率化や質の向上が期待できます。
まとめ
ChatGPT-4oの登場により、ChatGPT無料版の使い勝手は向上しています。
個人の趣味や軽い用途であれば、無料版でも十分活用できるケースも少なくありません。
一方、有料版と比較すると一定期間の利用回数に制限があるため、物足りないと感じる人も見られます。
「画像生成が必要」「ビジネスで利用したい」「無料版では回数が足りない」と考えている人は、有料版の利用を検討してみましょう。
※本記事は、2024年6月時点の情報に基づいています。
サービス内容や料金は変更される可能性がありますので、詳細は公式サイトでご確認ください。