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Googleが提供する生成AI「Google Bard」の料金は?日本語でも使える?ChatGPTの機能と比較して紹介!

tsukasa
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ChatGPTの発表を皮切りにさまざまな生成AIが登場し、世間を賑わせている昨今。

検索エンジンとして世界平均86〜96%のシェアを誇るGoogleからも、文章生成AI「Google Bard」が発表されました!

本記事では、Google Bardの始め方や機能について紹介します。

また、Google BardとChatGPT、両方を実際に使ってみた感想や、Google Bardならではの機能も紹介しますので、「数多くの文章生成AIの中で、どれを使えばいいか迷っている」という人もぜひ参考にしてください。

Google Bardとは

Google Bardは、Googleが開発した会話型の人工知能(AI)です。

ただし、Google Bardが使用している大規模言語モデル(LLM)は、ChatGPTやBing AIが使用しているGPT-3.5やGPT-4とは異なります。

Google Bardは、「PaLM2」と呼ばれる大規模言語モデルを採用しており、これには高度な数学的推論能力とプログラミング機能が備わっています。

Googleは2022年4月に、PaLM2の前身となる「PaLM」を公開し、大きな注目を集めました。

PaLM2は、前身のPaLMに比べて約5倍のテキストデータ(トークン)を学習に使用しており、その結果、性能が大幅に向上しました。

そのため、Google Bardは、ChatGPTと並び、今後注目すべきAI生成ツールとして見られています。

Google Bardの始め方

2023年7月現在、Googleアカウントを保持しており、18歳以上のユーザーであれば誰でも利用可能です。

まずはGoogle Bardのサイトを開き、「Bardを試す」をクリックします。

利用規約とプライバシーを確認し、「同意する」をクリックします。

試験運用中のサービスである旨が表示されます。

問題なければ「続行」をクリックします。

画面下に表示される「ここにメッセージを入力してください」と書かれた箇所に質問を入力し、右の紙飛行機マークをタップすると、チャットを開始できます。

Google Bardの日本での開始日

2023年5月11日より、日本語でも使用可能になりました。

日本語の他に、英語、韓国語にも対応しており、180を超える国と地域で利用できます。

今後さらに多くの国や地域で順次展開していく予定です。

Google Bardの料金

2023年7月現在、Googleアカウントを持っていれば誰でも無料で使用できます。

現時点では「ChatGPT Plus」のような有料のプランは提供されていません。

【ChatGPTと徹底比較】Google Bardの機能

Google Bardの機能について、同様のサービスを提供しているChatGPTと比較しながら説明します。

回答案の提示

ChatGPTは、プロンプトで特別な指示を出さない限り、一つの質問に対して一つの回答が表示されます。

しかし、Google Bardは複数の回答案が得られるため、一つの質問に対して得られる情報がChatGPTよりも多くなります。

たとえば、ChatGPTに「オムライスの作り方を教えてください」と質問した場合、以下のような回答が得られました。

一方、Google Bardに同様の質問をした場合、回答の右上に「他の回答案を表示」と

表示されます。

こちらをクリックすると、違う回答を確認できますので、複数のアイデアが欲しい場合はGoogle Bardを使用するのが良いでしょう。

また、「回答案3」の右側にある更新マークをクリックすれば、新たな回答案を3パターン作成可能です。

さらに、Google Bardは、すでに回答を生成したプロンプトの更新が可能です。

右上のペンマークをクリックすると、プロンプトを修正したり、追加したりできます。

先ほど紹介した回答案の提示とあわせて、より自分が求める回答に近づけられる機能の一つです。

なお、プロンプトを編集すると、編集前に表示されていた回答は消えてしまいますので、注意してください。

他のサービスとの連携

普段からGmailやGoogleドキュメントを使っている人には、Google Bardの利用がお勧めです。

例えばChatGPTでは、生成した文章をGmailで使う場合、コピー&ペーストするしか方法がありません。

しかし、Google Bardでは生成した文章をエクスポートし、すぐにその文章を使うことができます。

例として、メールの本文をGoogle Bardに作成してもらい、その文章をGmailでメール作成のベースにする場合、生成された文章の下部に表示されているエクスポートマークをクリックします。

クリックすると、「Googleドキュメントにエクスポート」と「Gmailで下書きを作成」、2つの選択肢が表示されます。

今回は「Gmailで下書きを作成」をクリックします。

画面の左下に「新しいメールを作成しました」というポップアップが表示されれば、下書きの作成が完了しています。

「Gmailを開く」をクリックすると、エクスポートした文章が記入されたメールが開きます。

ただし、この段階では件名がプロンプトとして設定されており、本文には生成した文章がそのまま掲載されています。必ず、不要な文章の削除や文言の修正、確認を行ってください。

生成された文章をそのまま使用するのは難しいかもしれませんが、参考文としては十分活用できます。

詳しいシチュエーションをプロンプトに入力することで、より精度を上げることも可能です。

コピー&ペーストという一手間を省けるという点は、時間を短縮できる大きな利点と言えます。

Google Bardを実際に使ってみた感想

私は普段、ChatGPTを使うことが多いのですが、今回初めてGoogle Bardを試してみました。

特に、Google Bardの特徴であるGmailやGoogleドキュメントへのエクスポート機能は、非常に便利だと感じました。

さらに、2023年5月10日にGoogleが「Duet AI for Google Workspace」を発表しました。

Google Bardを始めとして、Google Workspaceの各サービスとAIの融合が進んでいくことで、業務の効率化が見込まれます。

この機能が日本語にも対応すれば、日常的にGoogleのサービスを頻繁に利用する人々にとって、より使いやすいAIツールになると思います。

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まとめ

今回の記事では、Google Bardの特性と使い方を紹介しました。

ChatGPTと比べてまだ改善の余地がある部分もありますが、Google Bardは現在試験運用段階にあるので、これからどのように進化していくか楽しみにしています。

特に、Googleの各種サービスとスムーズに連携できるという点は、Google Bardの大きな魅力です。

日常的にGoogleのサービスを利用している方はもちろん、ChatGPTとは異なる大規模な言語モデル(LLM)を使った生成AIに興味がある方は、ぜひGoogle Bardを試してみてください。

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データサイエンティストがChatGPTを活用する方法を発信中|データサイエンティスト歴5年|ゲーム会社→フリーランス(現在)|データサイエンティストのためのChatGPTメディア「GPT研究所 データサイエンス支部」運営者
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