ChatGPTの公式スマホアプリを徹底解説!本物はどれ?4oや日本語への対応は?
2023年5月、ChatGPTの公式アプリがついにリリースされました!
最初はiOS版のみでしたが、2ヶ月後の7月にはAndroid版も登場し、現在はiPhoneとAndroidの両方で手軽にChatGPTを使えるようになりました。
これにより、ChatGPTのWebアプリはややこしそうで触ったことがないという人も、アプリであればより手軽に活用できますね。
ChatGPTのアプリでは、2024年5月にリリースされたばかりの4oも無料で利用できます。
そこで、この記事では、ChatGPTの公式アプリの始め方や使い方、料金について、分かりやすく徹底解説します!
ちなみに、ChatGPTの使い方や料金なの基本的なことは以下の記事で解説しているので、こちらも併せてご覧ください
ChatGPTの公式アプリとは
ChatGPTは、OpenAIが開発した人工知能(AI)言語モデルで、まるで人間と会話しているようにAIと対話が可能な点で注目を集めています。
これまでChatGPTはブラウザ版のみで利用可能で、iOS・Androidアプリはサードパーティ製のみでしたが、遂に公式アプリがリリースされました。
これにより、Webアプリで既にChatGPTを使っていた人は、OpenAIアカウントでログインするだけで使用できます。
ChatGPTのスマホアプリの料金
ChatGPTは基本的には無料で利用できますが、さらに便利な機能が使える有料プラン(ChatGPT Plus)も用意されています。
無料プラン | 有料プラン | |
---|---|---|
GPT-4の利用 | × | ○ |
ブラウジング機能 | × | ○ |
画像認識機能 | × | ○ |
画像生成機能 | × | ○ |
音声会話機能 | ○ | ○ |
Data Analysis | × | ○ |
GPTs | × | ○ |
有料プラン(ChatGPT Plus)は月額20ドル(約2800円)で、高性能な言語モデル(GPT-4)を使えたり、ChatGPTをさらに便利に使えるようになる機能が利用可能になります。
ChatGPT Plusは、サーバーが混雑していても優先的にアクセスできたり、インターネットを検索して回答生成する機能を利用できたりします。
ただし、有料版の限定機能の中でもブラウザ版のみ利用可能な機能もあるので、もし有料版に入るのであればブラウザ版も活用した方がお得です!
ChatGPTのスマホアプリの機能
ChatGPTのスマホアプリはリリース当初、ブラウザ版に比べて機能が限定的で、主に基本的な会話機能のみが利用可能でした。
しかし、その後のアップデートにより、現在は使用可能な機能が大幅に増加し、アプリ版もブラウザ版に匹敵する機能を備えるようになりました。
特に移動中や外出先での利用が便利になったため、現在ではパソコンを普段使わない人でも、スマホアプリから高機能なChatGPTを気軽に利用できます。
会話機能
ChatGPTのスマホアプリのメイン機能は、高性能AIによるチャット機能です。ユーザーは日常の質問や情報検索、雑談など、幅広い用途でAIとの会話を楽しむことができます。
さらに、有料プランの「ChatGPT Plus」を利用すると、より高性能な言語モデル「GPT-4」が使用可能になります。
これにより、より深い知識や複雑な問題への対応能力が向上し、日常生活のアシスタントだけでなく、ビジネスや教育の分野での活躍も期待できます。
音声会話機能
ChatGPTのスマホアプリには、音声会話機能が搭載されています。
これにより、ユーザーはキーボードを使わずに会話をするように直接音声で質問や指示をすることができるので、運転中や料理中など手が離せない状況、またはタイプするのが難しい状況でも手軽にChatGPTを利用できます。
ブラウジング機能(有料プランのみ)
有料プランに加入している場合、ChatGPTがWebブラウザにアクセスし情報を取得できる「ブラウジング機能」が利用可能になります。
ChatGPTの学習データは2022年1月までのものに限られており、最新情報に関しては正確に答えられないという大きな弱点がありました。
しかし、この新しい「ブラウジング機能」を活用することで、ChatGPTはユーザーの要求や質問に応じて自ら関連するWebページにアクセスし、そこから得た情報を基に回答を生成することができるようになります。
Data Analysis機能(有料プランのみ)
有料プランに加入している場合、「Data Analysis(Code Interpreter)」と呼ばれる新機能を利用できるようになります。
この機能を使うことで、ユーザーはPythonのコードをChatGPTを通じて実行したり、特定のデータ分析や計算を行うことが可能になります。
データの分析や複雑な計算、アルゴリズムのテストなど、多岐にわたる用途で利用できるため、ビジネスや研究分野での利用がさらに拡大しています。
画像認識機能(有料プランのみ)
有料プランを利用している場合、ChatGPTのスマホアプリで画像認識機能が使えるようになり、アプリに画像をアップロードするだけで、その画像に関する情報を得られます。
この機能は画像に写っているものをただ識別するだけでなく、画像に基づいた質問に答えたりすることができます。
例えば解法がわからない数学の問題を写真で送ると、解説を受けられます。
画像生成機能(有料プランのみ)
さらに、有料プランを利用している場合、ChatGPTのスマホアプリで画像生成機能が使えるようになり、ユーザーはテキストの説明から具体的な画像を生成させることができます。
例えば、特定のシーンやアイデアを詳細に説明するだけで、アプリがそれを画像やイラストとして生成してくれます。
これにより、ユーザーはテキストだけでなくビジュアル面でも自分のアイデアを表現できるようになります。
GPTsの利用
GPTsは、ユーザーがコーディングの知識がなくても独自のオリジナルGPTを作成できる機能です。
この機能を利用することで、ユーザーは自分の特定のニーズに合わせてカスタマイズされたChatGPTを作り、共有することが可能になります。
例えば、ビジネスや日常生活でのスケジュール管理、定型的な分析や調査、さまざまな質問への回答リストの作成など、業務の効率化に寄与するチャットボットを開発することができます。
アプリではGPTsを作成することはできませんが、作成されたGPTsを利用することができます。
ChatGPT-4oが使える
アプリでは、リリースされたばかりのChatGPT-4oが無料で利用できます。
GPT-4oを使うのに、切り替えなどの手間は必要ありません。
普通に話しかけるだけで、ChatGPT-4oが素早く返答してくれるのでぜひ使ってみてください。
ただし、無料プランの場合、一定時間に利用できる回数が大きく制限されています。
一定回数を超えると、3.5モデルのみの利用が可能となります。
モデルは以下の手順で手動で切り替えることも可能です。
1.ChatGPTの返信を長押し
ChatGPT-4oの返信を長押しします。
2.「モデル」をタップ
表示される「モデル」をタップします。
3.利用したいモデルをタップ
利用したいモデルをタップすることで、切り替えが完了します。
ブラウザ版とアプリ版の違い
アプリ版 | ブラウザ版 | |
---|---|---|
GPT-4の利用 | ○ | ○ |
ブラウジング機能 | ○ | ○ |
画像認識機能 | ○ | ○ |
画像生成機能 | ○ | ○ |
音声会話機能 | ○ | × |
Data Analysis | ○ | ○ |
GPTsの作成 | × | ○ |
GPTsで作成した チャットbotの利用 | ○ | ○ |
ChatGPTのスマホアプリはリリース当初、ブラウザ版と比較して機能が限定的で、主に基本的な会話機能のみが利用できましたが、現在はブラウザ版で使える機能のほとんどが利用可能になっています。
そのため、スマートフォンやタブレットから手軽に使いたい人にとっては、アプリ版だけでも十分です。
しかし、プラグイン機能やGPTsの作成などの一部有料機能はブラウザ版でしか使えないため、すべての機能をフルに活用するには両方の版を使い分けることが理想です。
特に、自分だけのChatボットを作成できるGPTs機能は使いこなせば非常に強力なため、ChatGPTを最大限に活用したい方はブラウザ版の利用もおすすめします。
ちなみに、GPTsで作成したオリジナルのChatボットはアプリ版での使用も可能です。
ChatGPTスマホアプリの活用事例
レシピの提案
ChatGPTは数多くのレシピを含んだ膨大なデータを学習しているため、手持ちの食材からすばやくレシピを提案してもらうことが可能です。
たとえば、「冷蔵庫に卵、玉ねぎ、豚肉があるので、低カロリーの夕食レシピを教えてください」と質問すれば、健康的なメニューを提案してくれます。
英語の学習
ChatGPTは英文の添削や文法的な疑問にも丁寧に答えてくれるため、英語学習の大きな手助けとなります。
さらに、ChatGPTのスマホアプリには音声会話機能が搭載されており、まるで英語の先生と話しているように英語を学ぶことができます。
たとえば、「レストランで注文するときの英語表現を教えて」と音声で質問すれば、実際のシチュエーションに合ったフレーズを聞くことができます。
ビジネスメール文の作成
ChatGPTはビジネスシーンでの適切な言い回しや文体を提案してくれるので、ビジネスメールの書き方に不慣れな人でも簡単にビジネスに適した文面を作成できます。
例えば、「新製品紹介のメール文例を教えてほしい」と質問すれば、ビジネス向けの効果的なメール文案を生成してくれます。
企画のアイデア出し
ChatGPTはマーケティングキャンペーンやイベント計画など、クリエイティブな企画やアイデア生成にも役立ちます。
たとえば、「夏のキャンペーン企画のアイデアを教えてください」と質問すれば、季節に合ったユニークな企画案を提供してくれます。これにより、企画立案の時間を短縮し、創造的なアイデアを得ることができます。
ChatGPTのスマホアプリの始め方・使い方
ここからは、ChatGPTの公式アプリの始め方をiOSを例にして紹介していきます!
ダウンロード後、アプリを開くとログイン画面が表示されます。
OpenAIアカウントを所持している人は普段使用している方法でログイン、OpenAIアカウントを所持していない人はいずれかを選択して登録しましょう。
ログインが完了すると、画面に「ChatGPT」の文字と「Message」という入力欄が表示されます。
入力欄にプロンプトを入力することで、ChatGPTを使用できます。
有料プランの加入方法
有料プランに加入する方法は以下の通りです。
ホーム画面右上の「・・・」をクリックし、「Settings」をクリックし、開いた画面で「Subscription」をクリックします。
その後、ChatGPT Plusの概要が表示されますので、画面下部の「Subscribe」をクリックすると決済に進み、決済が完了すると有料プランが使えるようになります。
GPT-3.5とGPT-4の切り替え方
有料プランに登録している場合、高性能の言語モデル「GPT-4」を使用することができます。
画面上の「GPT-3.5(GPT-4)」をクリックし、開いたメニュー画面からGPT-4を選択することで利用可能になります。
音声会話機能の使い方
音声会話機能はテキスト入力ボックスの右側にある、イヤホンマークを押すことで音声会話が始まります。
右のような画面になったら、聞きたいことを話すだけでChatGPTとの音声会話が始まります。
画像認識機能の使い方
有料プランに登録していれば、画像認識機能が利用できます。
画面左の「+」をクリックすると、画像やファイルをアップロードするためのアイコンが表示されます。
そこから、画像をアップロードして画像に関する質問をすると、ChatGPTが画像を認識して、その質問に答えてくれます。
画像生成機能の使い方
有料プランを利用している場合、ChatGPTアプリで画像生成機能が使えます。
この機能を使用するために特別な設定変更は必要ありません。チャット画面で「〇〇な画像を作って」と言えば、ChatGPTはその指示に基づいて画像を生成します。
ブラウジング機能の使い方
有料プランを利用している場合、ブラウジング機能が使えます。
この機能も使用するために特別な設定変更は必要なく、チャット画面で「〇〇をブラウザで検索してください」と言えば、ChatGPTはその指示に基づいてブラウザを検索してその情報を提供してくれます。
Data Analysis機能の使い方
有料プランを利用していると、Data Analysis機能が使えます。
画面左の「+」をクリックすると、画像やファイルをアップロードするためのアイコンが表示されます。
そこから、ファイルをアップロードしてそのファイルに関する質問をすると、ChatGPTが必要に応じてプログラミングを実行して結果を返してくれます。
ChatGPTスマホアプリについてのQ&A
Q.ChatGPTが使えない・エラーが発生する
まずは、ChatGPTに障害が発生していないか、「https://status.openai.com/」で確認してみてください。
障害が発生している場合には、障害が治るまでは待つ必要があります。
もし、障害が起きていない場合は、アプリのバージョンを確認して、最新版でない場合はアップデートしてください。
それでも問題が解決しない場合は、アプリを一度完全に閉じて再起動するか、スマートフォンを再起動してみてください。
Q.ChatGPTのスマホアプリを日本語で使うには?
ChatGPTのスマホアプリは、設定画面で言語を日本語に変更することにより、日本語で使用することが可能です。
また、「Auto-Detect」に設定しておくと端末の設定などから自動で言語を設定してくれます。
Q.ChatGPTのスマホアプリの本物はどれ?
Apple StoreやGooglePlayなどのアプリストアには、ChatGPTに似たアプリが多く存在しますが、本物のアプリは開発者名が「OpenAI」と表示されているものみになっています。
偽物のアプリの場合は、場合によっては情報を抜かれたりする可能性もあるので、注意が必要です。
Q.有料プランのトライアル期間はある?
有料プラン(ChatGPT Plus)には無料トライアル期間が存在しないため、少し試した場合でも、月額20ドル(約2800円)の料金を支払う必要があります
Q.有料プランを無料で使う裏技はある?
ChatGPTの有料プラン(ChatGPT Plus)を無料で使う正規の方法はありませんが、Bing AIのアプリを使うことで、無料でChatGPTの有料プランと同等の機能を使うことができます。
Q. ChatGPTをLINEで使う方法はある?
アカウント登録とかせずにもっと気楽に使いたい人のために、ChatGPTと同等の機能がLINEで使用できる「AIチャットくん」というものも日本の会社からリリースされています。
Open AIが公式にリリースしたものではないですが、LINEに友達追加すれば使用できるので、気になる人はぜひ試してみてください。
詳細は以下のページで解説しています。
まとめ
本記事では、ChatGPTの公式スマホアプリの機能や使い方について紹介しました。
リリース当初はブラウザ版に比べて機能が限定的で、主に基本的な会話機能のみが利用可能でしたが、その後のアップデートにより、現在はブラウザ版に匹敵する機能を備えるようになりました。
特に移動中や外出先での利用が便利になったため、現在ではパソコンを普段使わない人でも、スマホアプリから高機能なChatGPTを気軽に利用できます。
そのため、手軽にChatGPTを使ってみたいという方はぜひこの記事を参考にChatGPTの公式アプリを使ってみてください!
ちなみに、ChatGPTの使い方や料金なの基本的なことは以下の記事で解説しているので、こちらも併せてご覧ください