Claude(クロード)とは?話題の生成AIの使い方や料金、魅力を徹底解説!
Claude(クロード)はチャット型の大規模言語モデル(LLM)です。AIとチャット形式で対話をすすめ、質問や文章作成依頼、コーディング、分析などさまざまな提案を行います。
日本語で話しかけると、多くの場合日本語で返事が得られます。
制限はありますが、無料で利用することも可能ですので、興味のある方は気軽に利用してみましょう。
本記事では、Claudeの特徴や料金、使い方、始め方について分かりやすく解説します。ChatGPTとの違いについても解説しますので、参考にしてください。
Claudeとは
Claude(クロード)は、Anthropic社が開発した最先端の生成AI(人工知能)です。大規模な言語モデルを基盤としており、自然な言語を理解し生成する能力に優れています。
日本語を含む多言語に対応しているのが特徴です。
Webブラウザやスマホアプリを通じて簡単に利用できます。回数や機能の制限はあるものの、無料で利用することが可能です。
ユーザーは人間に話しかけるのと同じようにAIに声をかけることで、さまざまな情報を得ることができます。また、画像やPDFなどのファイルをアップするとそのファイルを解析し、分析することも可能です。
質疑応答やコンテンツ生成、翻訳、要約、program生成など、幅広いタスクに対応できるツールです。
Claudeは倫理的配慮ができるように設定されています。また、比較的新しい情報にも配慮されています。
ただし、AIの性質上出力された全ての情報が正確とは限りません。ユーザーは自身で情報のファクトチェックを行う必要があります。
Claudeは日本語で利用できる?
Claudeは英語・日本語をはじめとした多言語に対応しています。
日本語で質問を入力すると、多くの場合日本語での返答を得られます。
もしも英語で返答が返ってきた場合は、日本語に訳すよう依頼してみましょう。
Claudeの料金は?
Claudeには、無料プランのほか個人で使えるProプラン、5名以上で利用できる企業向けのTeamプランがあります。
主な違いは次の通りです。
項目 | 無料 | Proプラン | Teamプラン |
月額 | 無料 | 20ドル | 30ドル/1ユーザー(5ユーザーから) |
使用制限 | 約5時間ごとに10回程度 | 約5時間ごとに50回程度 | Proプラン以上の利用が可能 |
使用できるモデル | Claude 3.5 Sonnet | Claude 3.5 SonnetClaude 3 HaikuClaude 3 Opus | Claude 3.5 SonnetClaude 3 HaikuClaude 3 Opus |
新機能への早期アクセス | 無し | 有り | 有り |
プランごとに詳しく解説します。
無料プラン
Claudeは無料で利用できます。
使用できるモデルはClaude3.5Sonnetという非常に高性能なモデルです。そのため、非常に早いスピードでやりとりできます。
ただし、約5時間ごとに10回程度の使用制限があります。
生成AIの利用頻度が低い方や、他の生成AIと組み合わせて使う方に向いているプランと言えるでしょう。
無料プランを試してみて、さらに多く利用したいと思った方は、有料のProプランを検討してみましょう。
Proプラン
Proプランは個人で利用できる有料プランです。
月額20ドルで利用できます。
使用制限は無料プランの5倍です。約5時間ごとに50回程度の利用が可能です。
また、Claude 3.5 Sonnetだけでなく、Claude 3 Haiku、Claude 3 Opusの3つのモデルが利用できます。
新機能が出てきた場合は早期アクセスが可能になるのも有料プランのみです。
Craudeの利用頻度が多い方に適しています。
Teamプラン
Teamプランは企業などのチーム向けの有料プランです。
1人当たり月額30ドル、5人以上で利用できます。
Proプランで利用できる機能は全て利用できることに加え、Proプランと比較してユーザー一人当たりの使用量が大幅に増加する点がメリットです。
最大20万文字のコンテキストウィンドウが可能になるため、これまでProプランでも難しかった、法的契約書や研究論文などの長文の処理や複雑なトピックに関する議論などが可能になります。
Claude 3.5 Sonnetとは
2024年6月に最新モデルとしてClaude 3.5 Sonnetがリリースされています。
これまでのモデルと比べて、さらに高度な知能と処理速度を備えています。
Gmenmini1.5やGPT-4oと比較しても、優れた性能を有しているのが特徴です。
視覚的なコンテンツをリアルタイムで生成し、そのコンテンツの編集も可能なArtifacts(アーティファクト)機能が新たに搭載されています。
Webコンテンツの制作、アプリの開発、プレゼンテーション資料やフローチャートの作成など、幅広い用途で活用できます。
公式サイトが紹介している下記の画像をあわせてご覧ください。
Claudeの5つの特徴
Claudeは、日本語を含めた複数の言語で利用できる多言語対応ツールです。
ここでは、Claudeの特筆すべき特徴を5つ紹介します。
人間らしい自然な文章
Claudeは、まるで人間が書いたかのような自然な文章を生成します。
特に日本語の文章生成において、ロボット感のない「日本人特有の行間を読んだような話し言葉」で文章を作成できるのが特徴です。
プレゼン台本や長文のブログなど、より自然で読みやすい文章を生成できます。
複数のファイルを読み込める
Claudeは従来のAIモデルよりも一度に読み込める文章量が多く、大容量の資料でも処理できるのが特徴です。
最大20万トークン(約15万文字)、Teamプランのユーザーには最大で約100万トークンの処理能力を提供しています。
また、テキストだけでなく画像を理解して分析することも可能です。
そのため、論文や小説、長大なレポートなども一度に読み込んで理解・要約することができます。
コードの作成能力が高い
Claudeはプログラミングにも高い能力を発揮します。
Python、JavaScript、Java、PHP、Goなど様々なプログラミング言語に対応しており、必要な機能を指示すれば最適なコードを自動生成します。
既存コードのデバッグやアルゴリズムの設計、データ構造の提案なども行えるため、エンジニアの業務効率化に大きく貢献できるでしょう。
API連携が可能
Claudeは柔軟なAPI連携機能を備えており、他のシステムやアプリケーションとの連携が容易です。
Webサイト上の情報検索や社内データベースからの情報取得など、様々な機能を構築できます。
例えば、請求書からの情報抽出や複雑な処理の自動化、チャットボットでの自動返信などが可能です。
参照:Anthtopic「Claude can now use tools」
倫理的配慮を行う
Claudeは多角的な視点を持ち、倫理的な配慮を行うよう設計されています。
ユーザーの期待に応えつつ、偏りのない公平な情報提供を目指しています。
自身の限界を認識し、不確かな情報については「分からない」と応えることも少なくありません。
ただし、誤情報を伝えることもゼロではないので、ファクトチェックは必ず行いましょう。
Claudeのアプリ版について
Claudeにはスマホ用のアプリも出ています。
Android、iOS、それぞれのアプリがあります。
アプリをインストールし、ユーザー登録するだけで簡単に利用できます。
iOS版:https://apps.apple.com/us/app/claude-by-anthropic/id6473753684
Andoroid版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.anthropic.claude
Claudeの始め方
ここでは、ブラウザを使ってClaudeを始める方法について解説します。
1.公式サイトにアクセスする
Claudeの公式サイトにアクセスします。
EmailまたはGoogleアカウントのいずれかを用います。
2.電話番号の登録と年齢確認
左の国旗マークをクリックし「Japan」を選ぶと上記の画面になります。
電話番号を入れ、「I confirm that I am at least 18 years of age(私は18歳以上です)」の左にチェックを入れて、「Send Verification Code(確認コード送信)」をクリックします。
SMS認証を行うと、登録完了です。
Claudeの使い方
Claudeの使い方について解説します。
一般的な使い方
画面の「How can Claude help you today?(Claudeは今日、どのような手伝いができますか?)」の部分に、自然言語で話しかけるだけで簡単に使えます。
多くの場合、日本語を入力すると、日本語で返事がきます。
万が一日本語にならない場合は「日本語でお願いします」と付け加えましょう。
ファイルのアップロード
画面の「Add content(コンテンツを追加する)」をクリックすると、画像やPDF、Excel、Wordなど、さまざまなファイルをアップロードすることも可能です。
内容の要約、質問応答、分析、翻訳、新たなテキスト生成などさまざまな方法で活用できます。
たとえば「添付ファイルを翻訳してください」と入力し、コンテンツを追加することで、そのコンテンツを翻訳できます。
ClaudeとChatGPTの違い
ClaudeとChatGPTは、どちらも高性能な対話型AIです。
主な違いは次の通りです。
Claude | ChatGPT | |
開発元 | Anthropic | OpenAI |
プロンプト処理量(最大) | 20万トークン(約14万文字) | 3万2千トークン(約2万5千文字) |
画像の読み取り | 可 | 可 |
画像出力 | 不可 | 可(有料版) |
倫理的判断能力 | 高い | ハルシネーションのリスクが高い |
長文や大容量のデータを扱う必要がある場合はClaudeが適しています。
一方、それほど多くの長文を読み込ませる必要がない人や、画像出力が必要な場合はChatGPTの方が向いているでしょう。なお、画像出力を行うには、ChatGPT有料版の利用が必要です。
ChatGPTについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をあわせてご覧ください。
Claudeで生成できないコンテンツについて
法的・倫理的な問題があるものや、ユーザーに悪影響を及ぼす可能性がある話題は生成できません。おもなものは次の通りです。
1.違法や非倫理的なコンテンツ
- 犯罪行為や違法薬物の製造方法など、法律に反するコンテンツ
- ヘイトスピーチ、差別的表現、過激な暴力表現など、倫理的に問題があるコンテンツ
2.著作権や知的財産権を侵害するコンテンツ
- 他者の文章、画像、音楽などを無断で使用したコンテンツ
- 商標や特許を侵害するコンテンツ
3.虚偽や誤解を招く情報を含むコンテンツ
- フェイクニュースや根拠のない陰謀論など、事実と異なる情報を述べるコンテンツ
- 意図的に誤解を招くような表現を含むコンテンツ
4.個人情報の漏洩につながるコンテンツ
- 実在する個人の住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を含むコンテンツ
5.過度に露骨な性的表現を含むコンテンツ
- ポルノグラフィックな内容や過激な性的描写を含むコンテンツ
6.危険な行為を助長するコンテンツ
- 自傷行為や自殺の助長、過激なダイエット方法など、健康や生命に危険を及ぼす可能性のあるコンテンツ
詳細は利用規約でご確認ください。
Claudeで生成したコンテンツの商用利用について
Claudeで生成したコンテンツは商用利用が可能です。ただし、著作権や商標権などを侵害するリスクがあるため注意が必要です。
また、生成されたコンテンツの正確性については、人間が確認しなければなりません。
特に、ビジネスや法律、医療など重要な分野で利用する際は注意が必要です。
Claudeは安全?運営元は?
ClaudeはAnthtopic社が開発・運営しています。Anthtopicは、OpenAIの元社員らによって2021年に設立されたアメリカのAI企業です。
GoogleやAmazonから出資を受けています。
安全性と倫理性を重視した研究に力を入れている企業であり、安全性は高いと言えるでしょう。
Claudeを利用する際の注意点
Claudeは事前に収集されたデータを基に学習しており、ユーザーとの対話を直接学習データとして使用することはありません。したがって、個々のユーザーとのインタラクションから新たな知識を獲得することはないとされています。
しかし、対話型AIを扱うOpenAIからは過去にユーザーの個人情報やチャット履歴が流出したこともあるため注意が必要です。
Claudeと対話をする際は、個人情報を入力しないよう注意した方が良いでしょう。
また、倫理的配慮がされているとはいえ、ハルシネーション(誤情報出力)のリスクは存在します。
加えて、著作権や商標権を侵害する可能性もあります。
そのため、生成された情報を使用する前に必ず人間がファクトチェックを行うようにしましょう。
Q&A
Q.Claudeはスマホで利用できる?
はい。Claudeはスマホからでも利用できます。
Q.日本語で利用できる?
はい。Claudeは多言語対応しており、日本語での利用が可能です。
Q.無料で利用できる?
はい。使用回数や機能に制限はありますが、無料で利用できます。
Q.Claudeで生成したものは商用利用できる?
はい。基本的にClaudeを利用して生成されたコンテンツは商用利用が可能です。ただし、著作権や知的財産権など、使用に関する責任はユーザー側に生じます。
また、生成AIの回答は全て正解というわけではありません。AIは誤情報や嘘などを発信することもありますので、必ずユーザーによるファクトチェックが必要です。
特に、法律や医療などの特定分野においては、専門家の確認を行いましょう。
なお、利用規約は変更される可能性がありますので、最新情報を確認しましょう。
まとめ
Claudeはチャット形式で利用できる大規模言語モデルです。
一度に最大20万トークンのプロンプトを読み込むことができます。
画像の出力はできませんが、画像を読み取り分析や解析を行うことが可能です。
コード作成や修正に優れており、アプリ開発などで活用できます。
一部機能制限はあるものの、無料で利用できるため、興味のある人は試してみる価値があります。
Claudeの多機能性と高い能力をさまざまな場面で活用してみましょう。
※本記事は、2024年7月31日時点の情報に基づいています。サービス内容や料金は変更される可能性がありますので、詳細は公式サイトでご確認ください