「RIMO Voice」とは?文字起こしに便利な機能・使い方を紹介
RIMO Voiceは、AI技術によって音声や動画を簡単に文字起こしできるツールです。
一般的に、音声のやり取りを文字起こしするときは、会話内容をチェックしながら作成します。
しかし、文字起こしの作業は手間と時間がかかるため、作成者はほかの業務を進められず生産性の低下につながることも少なくありません。
RIMO Voiceを導入すると、文字起こしの手間が大幅に削減できるため、業務の効率化が見込めます。
PCでもスマホでも使えるため、議事録作成、商談、研修など、さまざまなシーンで活用できる、利便性の高いツールです。
この記事では、RIMO Voiceの詳細、充実した機能、使い方について詳しく紹介します。
利用するメリットについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
RIMO Voiceとは
引用元:RIMO Voice
RIMO Voiceは、Rimo合同会社が提供している文字起こしツールです。
日本語に特化したAIによって、自動的に文字起こしができる点が最大の特徴です。
音声ファイルや動画ファイルをアップロードすることで、自然言語処理技術によって音声を文字に変換します。
マイク機能を使用すると、リアルタイムで文字起こしできるのも魅力です。
議事録や取材、商談、研修、ユーザーリサーチなどさまざまなシーンで利用できます。
これまで企業や官公庁などに数多く導入されており、セキュリティ面でも信頼性の高いツールといえます。
日本語に特化した文字起こしツールを導入するなら、RIMO Voiceの利用を検討してみましょう。
運営会社 | Rimo合同会社 |
機能 | ・動画の自動文字起こし ・雑音の自動除去 ・多言語対応・スライダー ・会議ツールとの連携 ・要約 ・共有 ・単語登録 ・ハイライト ・タグ付け ・チェック依頼 ・スケジュール録画Bot |
実績 | ・12万以上の契約アカウント |
セキュリティ面 | ・ISO27001取得 ・14日間のデータバックアップ ・TLSプロトコルv1.3を用いた暗号化 ・IPアドレス制限 ・シングルサインオンの機能追加 |
RIMO Voiceは日本語で利用できる?
RIMO Voiceは日本語に特化したAIを搭載しており、自然な日本語で文字起こしできます。
日本人ならではの発言をAIが自動認識し、読みやすく段落分けされた文章にまとめます。
読み取りが曖昧な部分は文字の色が薄く表示されるので、チェックが容易にできるのも特徴です。
高精度の認識機能を備えたAIツールで、日本語を正確に認識し、1時間の音声データを約5分の短さで、素早く文字起こしします。
RIMO Voiceの料金は?
引用元:RIMO Voice
RIMO Voiceの料金は、個人と法人で異なります。
個人の場合、1名で利用する従量制プランで、音声は33秒ごとに22円、動画は30秒ごとに33円の料金が発生します。
法人の場合、トライアル、ライト、ベーシック、ビジネスの4つのプランがあり、文字起こしの記録時間によって最適なものを選択できます。
また、初期費用として、月額料金1ヶ月分の料金が別途必要です。
個人版はクレジットカード払いのみ対応していますが、法人版は請求書による支払いにも対応しています。
今なら無料トライアルとして、音声60分を無料で文字起こしできます。
個人と法人の詳しい料金については、下記の表を参考にご覧ください。
個人 | 法人 | ||||
トライアル | ライト | ベーシック | ビジネス | ||
月額 | 0円 | 3万円 | 6万円 | 12万円 | 要問合せ |
料金(従量制) | 音声:22円/30秒 動画:33円/30秒 | 上限超過時30円/30秒 | 上限超過時30円/30秒 | 上限超過時27円/30秒 | 上限超過時25円/30秒 |
月の記録時間(上限) | 10時間 | 20時間 | 45時間 | 100時間 | |
自動話者分離 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
動画アップロード | × | 〇 | 〇 | 〇 | |
単語登録 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
法人の場合、初期費用として月額料金1カ月分のアカウント発行手数料が必要です。
個人の場合、初期費用と月額はかかりません。
個人の支払い方法はクレジットカードのみ、法人の支払い方法はクレジットカードまたは請求書による支払いのどちらかが選択できます。
RIMO Voiceの機能
RIMO Voiceは、文字起こしだけでなく豊富な機能が搭載されています。
こちらでは、RIMO Voiceの代表的な機能について詳しく紹介します。
動画の自動文字起こし
動画の自動文字起こしは、動画ファイルから音声を読み取り文字起こしができる機能です。
動画ファイルだけでなく音声ファイルもアップロードできるため、簡単に文字起こしできます。
ファイルのアップロードだけでなく、録画ツールの動画ファイルURLをRIMO Voiceに追加することも可能です。
句読点を含めた自然な日本語も読み込めるので、クオリティの高い文字起こしができます。
雑音の自動除去
RIMO Voiceにはノイズ除去とフィラー除去の機能があり、雑音の自動除去ができます。
衣服の擦れる音や風音、ドアの開閉音といった音を除去し、会話のみを特定する機能です。
さらに「えー」、「あの」といった、会話には不要な言葉が自動削除されるので、修正の手間を削減できます。
多言語対応
RIMO Voiceは日本語に特化した文字起こしツールですが、20か国以上の言語にも対応しています。
一般的に多言語会議の議事録を作成するには、翻訳ができる人材が必要です。
しかし、複数人の会話内容を読み取って文字にするのは負担が大きく、担当者の手間が増加します。
多言語対応の文字起こしツールを利用すれば、海外との会議やミーティングでも簡単に文字起こしが可能です。
グローバルな事業やプロジェクトを展開する際など、多言語対応の機能は非常に役立ちます。
スライダー
スライダーは、文字を選択してピンポイントに音声を聞き返せる機能です。
読み取った音声データと文字起こしの文章はシンクしているため、発言と文字が合っているか容易にチェックできます。
長時間録音でも聞きたいポイントだけを簡単に引き出せるので、効率の良い文字起こしができるでしょう。
速度調整によって、再生スピードを0.5〜3倍速まで調整できます。
連携
RIMO Voiceは、ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetといった会議ツールと連携できます。
各ツールの会議内容を文字起こしができるため、特定のツールのみを利用する必要はありません。
一度設定を済ませておけば、次回の会議やミーティングからはすぐに文字起こしができます。
要約
RIMO Voiceには、文字起こしの内容を自動的に要約します。
要約した内容は箇条書きで記載されるので、会議やミーティングの要点を短時間で把握できます。
ツール内の「要約をシェア」ボタンをクリックするだけで、要約内容を簡単にメンバーにシェアできるのもポイントです。
メンバー間でスムーズに情報を共有できます。
共有
RIMO Voiceで文字起こしした内容は、URLで組織内外に共有できます。
リンクの権限を設定できるため、閲覧不可・閲覧可能・編集可能の3点で共有方法を変更可能です。
共有されたリンクをクリックすれば、Rimo Voiceのアプリケーションが開いて対象ページをチェックできます。
共有時にメッセージの通知もできるので、相手は内容を理解したうえで詳細を確認できます。
単語登録
単語登録は、各業界・組織の専門的な用語を登録できる機能です。
専門用語のなかにはAIが認識できない言語があるため、事前に単語を登録すると文字起こしの精度が向上します。
ツール内にある「CSVテンプレート」ボタンをクリックすると、単語登録のテンプレートファイルをダウンロードできます。
作成した辞書の複製作成や指定などもできるので、会議やミーティングに合わせて使い分けが可能です。
RIMO Voiceを利用する4つのメリット
RIMO Voiceを利用することで、以下のような4つのメリットがあります。
- 幅広いシーンで利用できる
- チーム内で議事録を共有できる
- セキュリティが高い
- PC・スマホに対応している
順番に説明します。
1.幅広いシーンで利用できる
RIMO Voiceは、議事録や取材、商談、研修、ユーザーリサーチなど幅広いシーンで利用できます。
音声の録音機器を利用して手動で内容をまとめることもできますが、文字起こしの時間と手間を考えると効率性は低いです。
RIMO Voiceなら会話中にメモを取る必要もないので、正確な情報を会話から理解できます。
様々な場面で、効率よく情報を文字で記録できる点は、RIMO Voice導入の大きなメリットです。
2.チーム内で議事録を共有できる
RIMO Voiceでは、文字起こしした内容をURLで共有できるため、チーム内の情報共有が可能です。
会議やミーティングの議事録を効率よく文字起こしし、簡単に共有できればチーム全体で内容を素早く把握できます。
また、閲覧・編集権限を設定できることから、共有相手によって必要な権限の付与が可能です。
チーム内で議事録を共有し、文字起こしの内容を修正・編集することで精度の向上が期待できます。
チーム内で議事録を共有できる点は、RIMO Voiceのメリットといえるでしょう。
3.セキュリティが高い
RIMO Voiceは、ISO27017認証を取得している安心のセキュリティです。
ISO27017とは、2015年に発行されたクラウドセキュリティの国際規格です。
ISO27017認証を取得することで、データの消失や個人情報の漏洩といったリスクを防止できます。
とくに議事録や取材には取引先との重要な情報が多いため、データの保護は非常に重要です。
セキュリティが高ければ、外部に情報が漏れず安心して文字起こしができるようになります。
14日間のデータバックアップやIPアドレス制限といった機能もあるので、利用者は安全な環境で作業可能です。
安心して文字起こしができる点は、RIMO Voiceならではのメリットの1つです。
4.PC・スマホに対応している
RIMO Voiceは会議ツールと連携できるため、PCとスマホどちらにも対応しています。
デバイスを選ばずに文字起こしができるので、どんな場所でも作業を進められます。
PCとスマホはそれぞれの使用手順が用意されており、状況に応じて使い分けが可能です。
PCとスマホに対応しているため様々な場所で作業ができる点は、RIMO Voiceを利用するメリットです。
RIMO Voiceの始め方
引用元:RIMO Voice
こちらでは、RIMO Voiceの始め方について解説します。
RIMO Voiceの利用を始めるには、公式サイトからアカウントの作成が必要です。
RIMO Voiceの公式サイトを開き、画面右上にある「無料トライアル」をクリックします。
引用元:RIMO Voice
Google、Microsoft、Facebook、メールアドレスのいずれかを選択し、RIMO Voiceのログインをおこないます。
アカウント登録を終えると、60分の無料トライアルを利用可能です。
無料トライアル終了後、個人もしくは法人からプランを選択してください。
法人の場合、請求書・クレジットカード、いずれかの支払い方法を選択します。
以上がRIMO Voiceの利用を始める流れです。
法人でツールを複数人が利用するときは、導入の旨を担当者と相談して理解を得ておきましょう。
ツールの使い方について理解を深めたいときは、研修の時間を設けることをおすすめします。
RIMO Voiceの使い方
こちらでは、RIMO Voiceの使い方について紹介します。
RIMO Voiceは、動画・音声ファイルをアップロードする方法とマイクによるリアルタイム録音から文字起こしする方法の2種類があります。
それぞれの使い方について説明するので、ぜひ参考にしてください。
動画・音声ファイルをアップロードする方法
RIMO Voiceに動画・音声ファイルをアップロードするときは、PCとスマホでやり方が少し異なります。
デバイスごとに説明します。
【PC】
引用元:RIMO Voice
PCで動画・音声ファイルをアップロードする方法は、下記の通りです。
- 画面左側の「アップロードしたノート」から「ファイルをアップロード」もしくは「アップロード」をクリック
- 「ファイルを選択」もしくは「Drag & drop」から文字起こしをしたいファイルをアップロード
- 「解析する言語」、「利用する辞書」、「チーム」を選択したらアップロードが完了
- 音声認識の解析終了後、ファイルをクリックを確認
- 「編集する」ボタンをクリックし、文字編集や話者設定をすれば終了
【スマホ】
引用元:RIMO Voice
スマホで動画・音声ファイルをアップロードする方法は、下記の通りです。
- iPhoneボイスメモアプリを起動して「すべての録音」を開く
- Rimo Voiceにアップロードしたい音声ファイル名の右にある「···」をタップ
- 「ファイルに保存」を選択
- 「ボイスメモ」ファイルに保存
- Rimo Voiceにログイン後、ホーム画面右下の「+」ボタンをタップ
- 表示されるメニューから「ファイルを選択」をクリック
- アップロードするファイルを選択
- 音声認識の解析終了後、ファイルをクリックを確認
- 「編集する」ボタンをクリックし、文字編集や話者設定をすれば終了
マイクによるリアルタイム録音から文字起こしする方法
マイクによるリアルタイム録音から文字起こしする場合、動画・音声ファイルのアップロード方法と同じくPCとスマホで手順が異なります。
デバイスごとの具体的な手順を説明します。
【PC】
引用元:RIMO Voice
PCのマイクからリアルタイム録音・文字起こしする方法は下記の通りです。
- ホーム画面右上のマイクボタンを選択
- 「録音を開始」をクリック(パソコンの内部音声を録音するときは内部音声にチェックを入れる)
- マイクの許可依頼が出たら「許可」をクリック
- 右下のチェックボックスにチェックを入れて共有をクリック
- 録音を終了したいタイミングで「終了する」ボタンをクリック
- 音声を聞き直したい文字起こし箇所をクリックして終了
【スマホ】
引用元:RIMO Voice
スマホのマイクからリアルタイム録音・文字起こしする方法は、下記の通りです。
- ホーム画面右下の+ボタンをタップ
- 「音声を録音する」を選択
- 「”rimo app”がマイクへのアクセスを求めています」と確認が出たら許可
- 「録音を開始」をタップ
- 録音を終了したいタイミングで「終了する」ボタンをクリック
- 音声を聞き直したい文字起こし箇所をタップして終了
RIMO Voiceは安全?運営元は?
RIMO Voiceは、国内企業であるRimo合同会社が開発・提供している文字起こしツールです。
代表社員兼エンジニアの相川直視氏は新卒でGoogleに入社、検索システムの開発に従事してきたという経歴があります。
その後、Wantedlyの開発にも参画しており、エンジニアとして多くの実績を上げている方です。
2020年にリリースされたRIMO Voiceは、現在に至るまで多くの改良が加えられています。
これまで12万以上の契約アカウントにサービスを提供しており、信頼の高さがうかがえます。
セキュリティ面の取り組みも徹底しており、安全性の高いツールといえます。
運営会社 | Rimo合同会社 |
住所 | 東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号恵比寿ガーデンプレイスタワー18階 |
資本金 | 300万円 |
設立 | 2019年10月 |
従業員数 | 40名 |
事業内容 | 開発・販売・保守等 |
RIMO Voiceに関するQ&A
Q.英語にも対応している?
RIMO Voiceは日本語に特化したツールですが、20か国以上の言語にも対応しています。
英語の文字起こしもできるため、グローバルなシーンでも利用できるツールです。
また、単語登録もできるので、専門用語が出る会議や取材でも精度を向上できます。
Q.無料で利用できる?
RIMO Voiceに無料プランは用意されていませんが、初回利用時に60分の無料トライアルを利用できます。
無料トライアル終了後、プランを選択して本格的な利用を開始できます。
Q.ほかのツールに共有できる?
RIMO Voiceは、ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetといった会議ツールと共有できます。
文字起こしをしたページのURLを貼ることで、ChatworkやSlackといったコミュニケーションツールで情報を共有できます。
Q.IT初心者でも使いこなせる?
RIMO Voiceは誰でも簡単に利用できる仕様となっており、IT初心者でも使いこなせます。
基本的な使い方は使い方ガイドページに掲載されています。
まとめ
今回は、RIMO Voiceの詳細から文字起こしに便利な機能、使い方、利用するメリットまで詳しく紹介しました。
RIMO Voiceは日本語に特化した文字起こしツールであり、AI技術によって高精度な文字起こしが可能です。
音声ファイルや動画ファイルのアップロード、マイクによるリアルタイム録音などができるため、シーンに合わせて使いこなせます。
文字起こしの精度を上げ、業務効率化を図りたいと考えている方や、セキュリティが充実した文字起こしツールの導入を考えている方は、ぜひ、RIMO Voiceの導入を検討してみてください。
※本記事は、2024年5月時点の情報に基づいています。サービス内容や料金は変更される可能性がありますので、詳細は公式サイトでご確認ください。