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OpenAIが推奨!ChatGPTを最大限活用するためのプロンプトの7つのコツ

tsukasa
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こちらのページでは、ChatGPTの開発元であるOpenAIの公式サイトに掲載されている「GPT best practices」を基に、ChatGPTを活用するためのプロンプトのコツを7つご紹介します。

これからの時代、ChatGPTを効果的に使いこなすスキルは、仕事の生産性を大きく左右する要素となります。

特に、プロンプトエンジニアリングの技術は、そのキーとなる要素であるため、これからChatGPTをしっかりと活用していきたいという人はぜひ参考にしてみてください。

こちらのページで紹介している内容はスライドにもまとめているので、ぜひご自身の勉強はもちろんのこと、社内や学校での講義資料としてもお使いいただければと思います。

資料のダウンロードは、以下のリンクからも可能です。(個人情報の登録などは不要)

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プロンプトのコツ①:詳細な説明をする

ChatGPTには高度なAIが使われていますが、さすがに心や思考を読むことはできません…

したがって、ChatGPTから希望する回答を得るためには、私たちの考えを詳細に伝えるために明確な指示を出すことが大切です。

もし具体的な情報や背景が不足している場合には、ChatGPTに解釈を任せることになり、適切な回答を得られないことがあります。

そのため、より適切な回答を得るためには、やって欲しいことや指示を詳しく説明する必要があります。

例えば、ChatGPTに「偶数・奇数を判定するRのコード」を出力してもらいたいとします。

その際に、言語の指定をせずに「偶数・奇数を判定するコードが欲しい」とだけ伝えた場合、ChatGPTは自身でプログラミング言語を選択します。

その結果、Rのコードを期待していたのにも関わらず、Pythonのコードが出力されるといったことが生じてしまいます。

その一方で、具体的に「偶数・奇数を判定するRのコードを書いて」と指示すれば、ChatGPTは要望通りのR言語のコードをきちんと出力してくれます。

つまり、ChatGPTに対して明確に意図や背景を伝えることで、より望む回答を得やすくなるというわけです。

プロンプトのコツ②:ペルソナを設定する

ChatGPTに期待通りの回答をもらうためには、ペルソナの設定も有効です。

具体的には、ChatGPTに特定のキャラクターや役割を設定して、そのキャラクターに基づいた回答を得るというものです。

例えば、「中学校の数学の先生になりきってください」と指示した上で、数学についての質問をすれば、中学生でも理解できるくらい簡単に説明してくれます。

例えば、フィボナッチ数列について簡潔に知りたいとしても、特にペルソナを特定せずに「フィボナッチ数列について教えてください」質問すると、数学に詳しくない人には難解な回答が返ってくることがよくあります。

一方、「中学校の数学の先生になりきってください」と指示して同じ質問をすると、先ほどの回答とは違い、中学生にもわかりやすいシンプルな説明が返ってきます。

このように、ChatGPTに特定のキャラクターや立場を持たせることで、そのペルソナに合わせた答えを得ることができます。

プロンプトのコツ③:区切り記号を使用する

ChatGPTに翻訳や要約などのタスクを依頼するときは、指示を明確にするために「三重引用符」などの区切り記号を利用すると効果的です。

区切り記号を使わないで指示を出すと、要約や翻訳すべき文章と指示文が混在し、結果として意図した回答が得られないことがあります。

例えば、英訳をして欲しい文章の中にChatGPTが指示と解釈可能なフレーズがある場合、ChatGPTはどの部分が指示でどの部分が翻訳対象かを正確に判断できず、期待していた答えと違ったものが返ってくることがあります。

このような場合、翻訳する範囲を区切り記号ではっきりと示すことで、ChatGPTからの回答の精度を向上させることができます。

プロンプトのコツ④:具体例を提示する

回答を特定の形式で得たい場合や、説明が難しい内容の際は、具体的な例を示すことで、ChatGPTは要求を正確に理解し、適切な回答を返しやすくなります。

特に、特定の形式での回答がほしい場合は具体例を示すことで、意図しない形式の回答を受け取るリスクを減少させることができます。

例えば、あるレビューの内容が肯定的か否定的かだけを知りたい場合、具体的な回答形式の例を示さないと、不要な詳細な理由まで回答されることもあります。

なので、そういった場面では、希望する回答形式の例を数点示すことで、的確な回答を得る確率を上げることができます。

プロンプトのコツ⑤:回答の長さを指定する

ChatGPTに回答の長さを指定することで、必要な情報を適切な範囲で得ることができます。

具体的には、詳しい情報を求める際は多めの文字数を、簡潔な情報を希望する場合は少なめの文字数を指定することで期待する回答を得られる可能性が高くなります。

例えば、「フェルマーの最終定理」について簡潔に知りたいとしたときに、文字数を指定しないと、定理の詳細だけでなく歴史的背景まで含む長い回答が返ってくることこともあります。

なので、要点のみに絞った回答が欲しい場合は、文字数を短く指定することで、要点だけに絞った簡潔な回答を得ることができます。

プロンプトのコツ⑥:考える時間を与える

ChatGPTも人と同じように、考える時間を多く与えれば回答の精度が高まります。

私たち人間も、簡単な計算であっても、限られた時間内での計算では間違ってしまうことも少なくありません。

それは、ChatGPTも同じで、与えられた時間によって回答の質が変わることがあるのです。

例えば、学生の数学の答案を評価したいとき、「この答えは正しいですか?」とだけ質問すると、学生の解答が実際には「間違っている」のにも関わらず、「正しい」と誤った判定をしてしまうこともあります。

しかし、事前にChatGPT自身に問題を解かせる時間を与えることで、正しい答えにたどり着き、その上で学生の解答の正誤を評価することが可能となります。

このように、ChatGPTにも一度「考える」時間を与えることで、より正確な結果を得ることができます。

プロンプトのコツ⑦:複雑なタスクを分解する

ChatGPTに複雑なタスクを依頼する際は、単純なタスクに分けて依頼することで回答の精度を上げることができます。

ChatGPTは複雑なタスクを処理するのがあまり得意ではないため、回答の精度が低くなることがよくあります。

例えば、日付の計算のようなタスクを一回の計算で解いてもらおうとすると、誤った回答を返すことも少なくありません

そういった場合は、一度に複数の計算を依頼するのではなく、簡単な計算に分解することで、より正確な回答を得られる可能性が高まります。

まとめ

以上が、OpenAIが公開したベストプラクティスをもとに、ChatGPTを最大限活用するためのプロンプトのコツです。

こうやってまとめて見ると、効果的なChatGPTのプロンプトの書き方は、人に質問や仕事を依頼するときと非常に似ています。

ですので、ChatGPTに仕事を依頼するときは、この類似性を意識することで、人にわかりやすく質問したり、仕事を依頼するように指示を出すことで、ChatGPTからの最も適切な回答を引き出すことができます。

こちらのページで紹介している内容はスライドにもまとめているので、ぜひご自身の勉強はもちろんのこと、社内や学校での講義資料としてもお使いいただければと思います。

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ChatGPT×ビジネス
データサイエンティストがChatGPTを活用する方法を発信中|データサイエンティスト歴5年|ゲーム会社→フリーランス(現在)|データサイエンティストのためのChatGPTメディア「GPT研究所 データサイエンス支部」運営者
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