OpenAIが公開した「ChatGPT」を含むモデルやサービスに関するブランドガイドラインを日本語で分かりやすく解説
2023年4月24日、OpenAI社がブランドガイドラインを発表しました!
サービス名を考える上でも非常に重要な情報なので、ChatGPTやGPTのAPIを利用したサービスを運営中または検討中の方は必見の内容となっています。
現在ネットでは『〇〇GPTやGPT〇〇が禁止』という情報だけが目立ちますが、実は禁止事項はそれだけではありません。
ただ、本文は英語で長いので読むのがしんどいという人もいると思いますが、このページでは私がブランドガイドラインを読んで日本語で簡潔にまとめてみました!
※本格的にChatGPTやGPTのAPIを利用したサービスを運営している人は、こちらのページだけでなく原文を一読することを推奨します。
ちなみに、ChatGPTの使い方や料金なの基本的なことは以下の記事で解説しているので、こちらも併せてご覧ください
Open AIブランドガイドラインまとめ
今回公表されたブランドガイドラインをざっくりまとめると↑の画像の通りです。
要するに、OpenAIのモデルとプロダクトの関係が明示的に分かるようにして、使用しているモデルや技術名は正確に記載することが求められています。
各ブランドガイドラインの詳細は以下で解説していきます。
禁止事項①:OpenAIのモデルとプロダクトの関係が不透明で誤解を生む表現の禁止
今回のブランドガイドラインで一番強調しているのは、「OpenAIのモデルとプロダクトの関係が不透明で誤解を生む表現の禁止」です。
これはどういうことかと言うと、このプロダクトはGPT-4(あるいは他のOpenAI社の技術)を使って機能していることが誰が見ても分かるように明示的に示す必要があるということです。
現在、ネットで話題に上がってる〇〇GPTやGPT〇〇と言うプロダクト名が禁止という話は、このブランドガイドラインからの話で、プロダクト名とモデル名が1つの単語にまとまっているため関係が不透明ということでNGになっています。
ブランドガイドラインに適したOKな表現
以下が、OpneAI社が公表してブランドガイドラインで明記されているブランドガイドラインに適したOKな表現です。
これらの表現はプロダクトがOpenAIのGPT-4技術を活用して機能していることを明示的に示しているため適切です
- Meowlytics powered by GPT-4
- Powered by
- Built on
- Built with
- Developed on
- Developed with
ブランドガイドラインに適していないNGな表現
以下が、OpneAI社が公表してブランドガイドラインで明記されているブランドガイドラインに適していないNGな表現です。
各表現がなぜNGなのかを、私が解釈して追記しております。
❌〇〇GPTやGPT〇〇
プロダクト名とモデル名が一つの単語にまとめられており、関係が不明確なためNG
❌〇〇 with GPT-4
GPT-4がプロダクトの主要な機能や性能にどのように貢献しているのかが不明確なためNG
❌〇〇 AI by OpenAI
プロダクトがOpenAIによって開発されたかのような印象を与えるためNG
禁止事項②:使用しているモデルや技術が誤っていたり誤解を生む表現の禁止
OpenAIのモデルを参照する際には、使用しているモデルや技術が誤っていたり誤解を生む表現をすることは禁止となっています。
モデル名や技術を記載する際には、正確で明確な情報である必要があります。
ブランドガイドラインに適したOKな表現
以下が、OpneAI社が公表してブランドガイドラインで明記されているブランドガイドラインに適したOKな表現です。
これらの表現は使用しているモデルや技術が正確なため適切です
- GPT-3, GPT-4, ChatGPT API, DALL·E API
- GPT-4 Mar 14 version
- powered by GPT-4
ブランドガイドラインに適していないNGな表現
以下が、OpneAI社が公表してブランドガイドラインで明記されているブランドガイドラインに適していないNGな表現です。
各表現がなぜNGなのかを、私が解釈して追記しております。
❌Chat GPT, ChatGPT4, GPTChat
モデル名を間違って使用しているためNG
❌Ada, Curie, Davinci, GPT-3.5-turbo
モデルクラス名を使用することはNG
❌text-davinci-003
特定の名前を使うことはNG
❌〇〇 powered by OpenAI
特定のモデル名の代わりにOpenAIを使用するのはNG
その他の禁止事項
OpenAIのモデルで生成されたテキストや画像について
OpenAIのモデルで生成されたテキストや画像を公開する場合には、属性を付ける必要はありません。
なので、例えばOpenAIのモデルで生成された記事を作成した際にも、「OpenAIのモデルによって書かれた」ということをわざわざ明記する必要がないということです。
プラグインについて
プラグインを指す場合は、他の名称ではなく、「プラグイン」という言葉を使用する必要があります。
プラグイン名には、会社名または製品名を最初に表示し、その後にOpenAIまたはモデル名を表示することが求められており、OpenAIやOpenAIのモデル名を先頭にすることはNGとなっています。
OpenAI製品(ChatGPTなど)に類似した製品について
OpenAI製品(ChatGPTなど)に類似した製品の場合は、独自に開発されたものであり、OpenAIとは関連がなく、支持やスポンサーではないことを明確に表明する必要があります。
公式パートナーでは無い場合
公式パートナーでない場合、「共同開発」、「協力」、「提携」といった表現を一切使用してはいけません。
まとめ
以上が2023年4月24日に公開されたOpenAI社のブランドガイドラインです。
原文は長く書いていますが、そんなに難しいことは言っておらず、OpenAIのモデルとプロダクトの関係が明示的に分かるようにして、使用しているモデルや技術名は正確に記載することを求めているだけです。
大体の内容はこちらの記事でまとまっていますが、本格的にChatGPTやGPTのAPIを利用したサービスを考えている方は、少し大変だとは思いますが、原文も併せて読むことを推奨します。
それでは!
ちなみに、ChatGPTの使い方や料金なの基本的なことは以下の記事で解説しているので、こちらも併せてご覧ください