新聞社が作ったAI文章校正ツール「Typoless」の使い方や料金を徹底解説!無料トライアルはある?
Typolessは朝日新聞社の膨大な校正履歴と記録データをもとに開発された、AI文章校正ツールです。
最大2万文字の校正を平均5秒で処理できるため、校正にかかる時間と手間を大幅に短縮できます。
導入すれば、「校正に時間がかかる」「複数人で校正するため表記ゆれが発生する」など、校正にまつわる様々な悩みが解決できるでしょう。
無料トライアル期間があるため、気軽に使い勝手を確認できます。
この記事では、これからTypolessの利用を考えている人向けに、料金プランや主な機能、詳しい登録方法や使い方について徹底的に解説していきます!
Typolessとは
引用元:https://typoless.asahi.com/
Typoless(タイポレス)は、朝日新聞社が開発・提供しているAI文章校正ツールです。
朝日新聞社の膨大な校正履歴を学習させており、高い精度を誇っています。
2万文字までの文章を約5秒という短時間で校正できるため、校正作業の時間を大幅に短縮できます。
手軽に使えるスタンダード、機能が充実したプレミアム、法人契約のエンタープライズの3プランがあり、どれも無料トライアル期間が設けられています。
プレミアムプラン以上には、カスタム辞書およびルール辞書があり、社内表記ルールの統一や専門用語の登録が可能です。
また、入力した文章がサーバーに残らないため、機密情報も安心して校正できます。
「校正に時間がかかる」「誤字脱字が多い」といった問題を抱えている人におすすめのツールです。
Typolessは日本語で利用できる?
Typolessは朝日新聞社の膨大な校正履歴を学習させており、日本語の校正に特化したツールです。
ツールの利用から問い合わせまで、全て日本語で利用できます。
なお、英語など他の言語の校正には対応していません。
Typolessの料金は?
Typolessの料金は、Webで利用できる「Webアプリケーションプラン」とAPIを連携して使う「API連携プラン」の2種類があります。
Webアプリケーションプラン
引用元:https://typoless.asahi.com/price
Typolessにはスタンダード、プレミアム、エンタープライズ(法人契約)の3プランがあります。
スタンダードは月額2,200円で、一度に1万文字まで校正できるシンプルなプランです。
プレミアムは月額5,500円で、一度に2万文字まで校正できます。
カスタム辞書が利用できるため、企業独自のルールや専門用語を登録できます。
また、ルール辞書として約10万個の朝日新聞社の校閲ルールが詰め込まれた辞書校閲機能の利用が可能です。
エンタープライズは法人向けで、1人あたり月に24,750円から利用できます。
なお、6人以上で使う場合は割引が適用されるため、大規模な組織に最適です。
プレミアムとエンタープライズには、文章中に、偏見、差別、攻撃的表現が含まれているかどうかを確認する「炎上リスクチェッカー」機能も利用できます(月100回まで)。
全プランに無料トライアル期間が設定されており、スタンダードとプレミアムは14日間、エンタープライズは30日の無料体験が可能です。
API連携プラン
外部のシステムやサーバーと連携して活用する、API連携プランも利用できます。
ルール辞書とカスタム辞書が利用できるため、企業独自のルールや専門用語の登録、朝日新聞社の膨大な校閲ルールの利用が可能です。
1カ月あたりの利用文字数に応じて利用料金が決まります。
20万字までは月額55,000円、その後10万文字ごとに11,000円上乗せ、200万文字を超えると文字数に応じて5%~20%の割引率が適用されます。
使いすぎを防止するために、上限文字数の設定も可能です。
14日間、最大20万文字の無料トライアルが設けられています。
Typolessの機能
引用元:https://typoless.asahi.com/
ここでは、主な機能について見ていきましょう。
なお、カスタム辞典とルール辞典はプレミアム、エンタープライズ、API連携プランで利用できます。
また、炎上リスクチェックはプレミアムおよびエンタープライズプランで利用できる機能です。
校正機能
Typolessは朝日新聞社の校正ノウハウが詰まったサービスです。
膨大な記事校正履歴を学習させており、最大2万文字(スタンダードプランは最大1万文字)を約5秒で校正できます。
代表的なチェック項目は次の通りです。
チェック項目 | 例 |
助詞「てにをは」 | 夢が掴む ↓ 夢を掴む |
い抜き・ら抜き言葉 | 食べてる ↓ 食べている |
さ入れ言葉 | 行かさせて頂きます ↓ 行かせて頂きます |
二重敬語 | お気に召される ↓ お気に召す |
変換ミス | アンケートにご解答ください ↓ アンケートにご回答ください |
誤字・脱字 | 仕事量が少しづつ増えてきた ↓ 仕事量が少しずつ増えてきた |
同音異義語 | 満点の星空 ↓ 満天の星 |
タイプミス | よろしく尾根ギアします ↓ よろしくお願いします |
Webアプリケーションプランでは、一度にチェックできる文字数に上限はありますが、一日や一カ月の使用量の制限はありません。
カスタム辞書
ユーザーが表記や校正ルールを自由に登録できる機能です。
社内独自のルールを定めるときに活用できます。
ルール辞書
約10万個に及ぶ朝日新聞社の校閲ルールを詰め込んだ辞書校閲機能です。
この機能を使うと、誤りの多い日本語、漢字、慣用句、専門用語などの修正候補を提示します。
炎上リスクチェック
ジェンダー、偏見、差別、攻撃的表現の可能性を指摘する機能です。
Typolessの始め方
Typoressの始め方について解説します。
公式サイトにアクセス
引用元:https://typoless.asahi.com/
Typolessの公式サイトにアクセスし、「無料で試してみる」をクリックします。
プランを選ぶ
「スタンダード・プレミアム」「エンタープライズ」「API連携」の中から試したいプランを選択します。
今回は、「スタンダード・プレミアム」を選択しました。
新規登録
メールアドレスまたはGoogleアカウントで登録します。
今回は、Googleアカウントで登録しました。
上記画面の「次へ」をクリックします。
プランの選択(スタンダードまたはプレミアム)
「スタンダード」または「プレミアム」プランを選択します。
今回はプレミアムプランを選択しました。
支払情報の入力
クレジットカード情報の入力が必要です。
トライアル期間に解約しない場合は、自動的に本契約が始まります。
登録完了
カード情報を入力すると、登録完了です。
エディター画面に移行すればサービスを利用できます。
Typolessの使い方と使用例
プレミアムプランの主な機能について紹介(スタンダードプランの使い勝手は、プレミアムプランの「カスタム辞典」「ルール辞書」の機能をオフにしたものと同等であるため)
校正機能
校正機能はホーム画面で利用できます。
左側のグレーの画面に構成したい文章を入力し、右下の赤い公正ボタンをクリックしましょう。
「Ctrl+Enter」でも校正を開始します。
校正モードは3段階から選択できます。
少しでも可能性のあるあらゆる誤りを詳細に検出したい場合は「積極的」モード、明確な誤りのみを修正したい場合は「消極的」モードが適しています。
なお、校正は一度だけでなく修正を終えたら再度実行することが大切です。
繰り返し実行することで多くの誤りが発見できます。
校正例
サンプル文を入力し、校正してみました。
5秒かからずに校正は終了しました。
修正候補が表示されます。
個別修正
一つずつ修正する場合は、「追加候補」をクリックし問題なければ提案をクリックすると修正が行われます。
指摘が誤っている場合は、ゴミ箱ボタンを押すと消去できます。
一括修正
右上の「一括修正」をクリックすると、「未修正の校正を、一括修正してよろしいですか?」と表示されます。
さらに「一括修正」をクリックすると、一括で修正できます。
修正箇所の確認
修正箇所は画面右上の「修正済」をクリックすると、一覧で確認できます。
カスタム辞書
カスタム辞書とは、独自ルールや専門用語などを登録できる機能です。
画面右上の「カスタム辞書」の文字の右にある点をクリックすると、「カスタム辞書編集」と表示されます。
「カスタム辞書編集」をクリックすると、「カスタムルール一覧」画面になります。
カスタムルールは最大1000個登録できます。
インポート
登録語句が多く、CSVファイルが準備できる場合は、カスタム辞書のインポートを行いましょう。
ルール追加
ルールを一つずつ追加することも可能です。
「キーワード」「変換候補」「説明コメント」が登録できます。
例えば、上記のようにルールを追加すると、「宜しく」という言葉はすべて「よろしく」に置き換えられます。
ルール辞書
約10万個に及ぶ朝日新聞社の校閲ルールを詰め込んだ辞書校閲機能です。
画面上部の「ルール辞書」をトグルをオンにするとルール辞書の内容が、校閲結果に反映されます。
不要な場合はオフにしましょう。
炎上リスクチェック
ここでの炎上リスクとは、「偏見、差別、攻撃的表現」を指します。
チェックしたい箇所を選択すると、「炎上リスクチェック」が表示されます。
最大千文字まで選択可能です。
今回は上記のように表示されました。
偏見、差別、攻撃的表現の可能性を確認したい場合に活用できる機能です。
Typolessで生成したコンテンツの商用利用について
著作権は指摘を受けて修正した文章を含め、すべてユーザーに帰属するため、商用利用できます。
生成した画像を商用利用して良いのかについて記載してください。
また可能な場合にはどの範囲までOKでどの範囲からNGなのかを記載してください
Typolessは安全?運営元は?
Typolessは朝日新聞社が開発・運営しているサービスです。
校正した文章はサーバーには残らないと明言されているため、安全に利用できるサービスと言えるでしょう。
Typolessの解約方法
Typolessの解約方法について解説します。
Typolessの解約は、画面右上の「アカウント設定」で行います。
1.アカウント設定を開く
「アカウント設定」をクリックすると上記の画面が開きます。
「カスタマーポータル」をクリックし、カスタマーポータルを開きます。
2.カスタマーポータルを開く
「カスタマーポータル」の画面では、現在のプランが確認できます。
「プランをキャンセル」をクリックします。
3.プランをキャンセル
赤い「プランをキャンセル」ボタンをクリックすると、解約できます。
Q&A
Q.Typolessはスマホで利用できる?
はい。Chrome、Firefox、Edgeのブラウザに対応しているためスマホやタブレットでも利用できます。ただし、PC表示に最適化しているためPCからの利用がおすすめです。
Q.日本語で利用できる?
はい。Typolessは利用から問い合わせまで、すべて日本語で利用できます。
Q.無料トライアルはある?
はい。各プランには14日または30日の無料トライアル期間があります。
Q.長文コンテンツは作成できる?
いいえ。Typolessは長文コンテンツの作成ではなく、校正に特化しています。
そのため、長文コンテンツは作成できません。
Q.生成したTypolessは商用利用できる?
はい。Typolessで校正した文章は商用利用可能です。
Q.Typolessは何に特化している?
Typolessは、校正業務に特化したサービスです。
まとめ
Typolessは朝日新聞社が開発・運営している文章校正に特化したサービスです。
朝日新聞社の豊富な校正ノウハウに基づき、多くのテキストを効率的に短時間で校正できます。
校正に自信がない方や校正に時間がかかる方に最適です。
無料トライアル期間があるため、気軽に使い勝手を試せます。
校正作業の時間短縮を目指す方は、Typolessの利用を検討してみましょう。
※本記事は、2024年5月時点の情報に基づいています。サービス内容や料金は変更される可能性がありますので、詳細は公式サイトでご確認ください。