喋るアバターを自動生成「D-ID」の使い方や料金を徹底解説!無料トライアルは可能?
D-IDとは、AIアバターを作成し、喋らせることができるプラットフォームです。
手持ちの人間の顔の画像やイラストを取り込むことで喋る動画を生成できます。
日本語にも対応しているため、自作したAIアバターに日本語で作成した台本を喋らせることなどが可能です。
この記事では、これからD-IDの利用を考えている人向けに、料金プランや主な機能、詳しい登録方法や使い方について徹底的に解説していきます!
D-IDとは
D-IDとは、AI技術を活用してアバターを作成し、そのアバターに喋らせることができる画期的なサービスです。
2017年に設立されたイスラエルの企業D-ID社によって開発されました。
自分自身や他の人々の顔の画像やイラストをアップロードすると、それを元にAIがリアルな動くアバターを生成し、指定した台詞や文章を喋らせることができます。
高度な顔アニメーション技術と音声合成機能を組み合わせ、自然でリアルなビデオコンテンツを生成します。
プランによっては商用利用が可能です。
そのため、ユーザーはマーケティングビデオ、教育用コンテンツ、顧客サポート用のビデオなど、さまざまな用途で喋るアバターを活用できます。
また、D-IDは多言語に対応しており、異なる言語やアクセントでアバターを喋らせることが可能です。
国際的なプレゼンテーションやコミュニケーションにも適しています。
ユーザーフレンドリーなインターフェースを提供しており、専門的な技術知識がない人でも簡単に利用を開始できます。
無料トライアルを利用して、使い勝手を試してみてはいかがでしょうか。
D-IDは日本語で利用できる?
D-IDのアバターは多言語に対応しており、日本語での利用も可能です。
なお、2024年5月現在、日本語に対応している音声は男性4種類、女性6種類となっております。
D-IDの料金は?
Trial | Lite | Pro | Advanced | Enterprise | |
月額※ | 0ドル | 4.7~5.9ドル | 16~29ドル | 108~196ドル | 要問合せ |
動画 | 最大5分 | 最大10分 | 最大15分 | 最大100分 | 要問合せ |
エージェントセッション数※ | 20 | 34 | 170 | 1153 | 要問合せ |
ライセンス | 個人 | 個人 | 商用 | 商用 | 商用 |
透かし | 全面 | D-IDウォーターマーク | AIウォーターマーク | カスタム透かし | カスタムロゴ |
AIプレゼンタープロンプト数 | 15 | 50 | 100 | 600 | 無制限 |
Canvaプラグイン | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
PowerPointプラグイン | 〇 | × | × | 〇 | 〇 |
※月額及びエージェントセッション数は期間限定のため、今後変動する可能性があります。
D-IDには5つのプランがあります。
プランによって動画時間や透かしマークの種類、使える機能などが異なるため注意しましょう。
無料で使えるTrialは14日間限定、動画の長さは最大5分、全面に透かしが入ります。
Liteプランは月額4.7~5.9ドル、動画の長さは最大10分、D-IDのウォーターマークが入ります。
また、LiteプランはCanvaプラグインやPowerPointのプラグインは利用できません。
なお、TrialとLiteプランは個人利用のみとなっており、商用利用はできません。
商用利用をおこなう場合は、Proプラン以上を検討してみましょう。
Proプランは月額16~29ドル、動画の長さは最大15分、AIウォーターマークが入り、Canvaプラグインが可能です。
Advancedプランは月額108~196ドル、動画の長さは最大100分、カスタム透かしとなります。CanvaおよびPowerPointのプラグインが可能です。
Enterpriseプランは価格、動画の長さ、エージェントセッション数などは要問合せとなっています。
Advancedプランの内容を超えて利用したいと考えている場合は問い合わせてみましょう。
D-IDの機能
D-IDには主な機能は次の2つです。
AIアバターの外見生成
AIアバターの外見や声を生成できます。
クリックするだけで、簡単にアバターの外見を指定できます。
なお、AIアバターを自分の写真やイラストなどに指定することも可能です。
ただし、人の顔だと認識しなければ喋ることはできません。
そのため、犬や猫など動物の画像を喋らせることはできません。
AIアバターの話す内容・声の編集
AIアバターの話す内容や声、言語の設定もワンクリックで簡単に行えます。
デフォルトで入力されている音声から選択するだけでなく、新たな声を入力することも可能です。
テキストで指示を出すことで、AIアバターが喋る内容を指定することも可能です。
D-IDの始め方
D-IDの始め方について解説します。
サイトにアクセスする
D-IDの公式サイトにアクセスします。
画面右上の「Log in(ログイン)」をクリックします。
ログインする
下記の中から好みのものを選択しましょう。
- Googleアカウント連携
- LinkedInアカウント連携
- Appleアカウント連携
- Eメールアドレス登録
今回は、Googleアカウント連携を選択し、ログインしました。
アンケートに答える
4つのアンケートが出てきます。
それぞれについて回答しましょう。
なお、アンケートの選択によって、2以降の画面は異なることがあります。
ここで紹介するのは、一例です。
1.商用または個人利用
使用目的を問われますので、合っている方にチェックを入れて「Next(次へ)」をクリックします。
- For a personal project:個人利用
- For my job:商用
2.今日の利用内容
具体的な利用内容を問われますので、該当するものを選択して「Next(次へ)」をクリックします。(複数選択可)
3.D-IDの利用用途
利用用途についての質問です。
既に目的が決まっている場合はそれを、具体的に決まっていない場合やこの中にない場合は、「未定(I’m not sure yet)」や「その他(Something else)を選択して、「Next(次へ)」をクリックします。
4.ターゲット層
最後はターゲット層についての質問です。
選択肢の中から合っているものを選び、「Done(完了)」をクリックし、登録は完了です。
メインページの表示
上記のようにメインページが表示されます。
画面左下に表示される名前をクリックすると、20クレジットが付与されていることが確認できます。
D-IDの使い方と生成例
D-IDではエージェントを作成できます。
また、エージェントを使った動画も簡単に作成できます。
ここではそれぞれの使い方について解説します。
エージェントの作成方法
新しいエージェントの作成方法について解説します。
1.New Agent(ニューエージェント)の画面を開く
画面右上の「Create(作成する)」をクリックし、「Agent(エージェント)」を選択します。
2.エージェントの外観を選択する
画面の中からエージェントを選択します。
新たな画像をアップロードすることも可能です。
3.エージェントの詳細を決める
「Agent details(エージェントの詳細)」画面では、エージェントの名前、言語、声を設定できます。
多言語に対応しており、それぞれの言語で複数の声から選択できます。
オリジナルの声を入れることも可能です。
また、オプションとして、エージェントにユーザーとの接し方に対する指示も入力できます。
4.Knowledge Sources(情報源)
必要に応じて、エージェントが応答に使用する情報源(知識ソース)を与えられます。
最大5つのドキュメントのアップロードが可能です。
知識ソースを使用しない場合は「Ungrounded」を選択しましょう。
5.Chat Settings(チャット設定)
ウェルカムメッセージと最初の質問を設定できます。
全ての設定が終わったら「Create agent(エージェントの作成)」をクリックすると簡単にエージェントが作成できました。
6.会話を楽しむ
サイト内ですぐにエージェントとの会話を楽しむことができます。
AIとは思えないほどごく自然な表情や口調で、ごく自然な会話を楽しむことができて驚きました。
7.シェアできる
生成したAIは画面右上の「・・・」をクリックし、Share(シェア)を選択するだけで、XやFacebookなどで簡単に共有できます。
AI生成動画の作成方法
AI生成I動画の作成方法について解説します。
1.Video(ビデオ)を開く
画面右上の「Create(作成する)」をクリックし、「Video(ビデオ、動画)」を選択します。
2.プレゼンターの選択
「Choose a presenter(プレゼンターを選択)」または「Generate AI presenter(AIプレゼンターの生成)」から、プレゼンターの選択または生成を行います。
「ADD」をクリックして、手持ちのファイルを利用することも可能です。
3.AIプレゼンターの生成
「Generate AI presenter(AIプレゼンターの生成)」をクリックすると、AIの選択が可能です。
「Cilck here for inspiration,or describe the presenter you’d like to create(インスピレーションを得るためにこちらをクリックするか、作成したいプレゼンターの詳細を記述してください)」をクリックし、自分で好みのAIを生成することも可能です。
4.Scirpt(スクリプト)の入力
Script欄にスクリプトを入力します。
スクリプトは日本語で入力することも可能です。
なお、「Continue your text using AI(AIで続きを書く)」をクリックすると、AIが文章の続きを生成します。
Language(言葉)、Voices(声)を選択します。
Styles(スタイル)は次の3つから好みのものを選択しましょう。
- chat:お喋り
- cusomerservice:顧客サービス
- cheerful:陽気な
5.Audio(オーディオ)をアップロード
Script入力ではなく、Audioを選択することもできます。
「Record audio(音声入力)」または、Upload audio(音声ファイルのアップロード)」が可能です。
画面右上の「Generation video(動画生成)」をクリックしましょう。
6.Generate(生成する)をクリック
Credits(クレジット)を消費することが知らされます。
Video name(動画の名前)の近くにある鉛筆マークをクリックすると、動画タイトルをつけることができます。
動画の名前を付けて、「Generate(生成する)」をクリックすると、動画が生成できます。
7.完成動画
筆者に専門的な知識は全くありませんが、簡単にこのAI生成動画を作成できました。
生成できないコンテンツについて
D-IDでは、既存のAIの他、自分の好きな画像をアップロードして喋らせることが可能です。
写真だけでなく、イラストでも生成できますが、犬や猫などの、動物を喋らせることはできません。
D-IDで生成したコンテンツの商用利用について
D-IDで生成したコンテンツの商用利用の可否は、プランによって異なります。
Pro・Advanced・Enterpriseプランであれば商用利用が可能です。
TrialおよびLiteプランでは商用利用はできません。
商用利用したい場合は、Pro以上のプランを利用しましょう。
D-IDは安全?運営元は?
D-ID社はイスラエルの会社です。
イスラエルは世界有数のサイバーセキュリティ国としても知られています。
D-IDでは悪用を防ぐ技術にも積極的に取り組んでおり、信頼のおける運営元と言えるでしょう。
Q&A
Q.D-IDはスマホで利用できる?
D-IDにはiPhone、Androidに対応したアプリがあります。それを使って、スマホからも利用できます。
Q.日本語で利用できる?
はい。多言語に対応しており、AIに日本語を喋らせることができます。
Q.無料トライアルはある?
はい。14日間のトライアル期間があり20クレジットまで無料で利用できます。
Q.生成したD-IDは商用利用できる?
プランによって異なります。
Pro・Advanced・Enterpriseプランであれば商用利用が可能です。
TrialおよびLiteは個人利用のみとなり、商用利用はできません。
まとめ
D-IDは簡単に喋るアバターを作成できる画期的なサービスです。
アバターには日本語を喋らせることもでき、アバターを使用した動画作成も可能です。
アバターの種類も豊富で、顔写真やイラストなども利用できますが、犬や猫など人間以外の顔を使うことはできません。
喋るアバターは、教育現場、接客、顧客対応をはじめ幅広い分野での活用が期待されている技術です。
14日間の無料トライアルが可能ですので、興味のある方はぜひ、D-IDで喋るアバターを作成してみましょう。
※本記事は、2024年5月時点の情報に基づいています。サービス内容や料金は変更される可能性がありますので、詳細は公式サイトでご確認ください。