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ノーコードでAIチャットボットを開発「Coze」の使い方や料金を徹底解説!無料版はある?

a.matsuzaki
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「Coze」を使えばカスタマーサービス、プログラミングサポート、エージェントといったAIチャットボットが簡単に作成できます。

作成プロセスでプログラミングの知識は必要ありません。

ユーザーは人間と会話するようにCozeに指示を出すだけです。

本記事ではCozeの概要や機能、始め方、使い方などを詳しく解説します。

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Cozeとは

引用:https://www.coze.com/

CozeはAIを利用したAIチャットボット作成ツールです。

Cozeの開発と運営は、中国で創業されたSPRING (SG) PTE. LTD.が担っているといわれています。

CozeではAIチャットボットの品質を高めるプラグイン、ナレッジ機能、スケジュールタスクなどが利用できます。

リアルタイムのデータにアクセスできるプラグインにより、ニュースキュレーションをサポートするボットも作成可能です。

DALL·E-3やVideoのプラグイン利用で文章生成だけでなく、画像生成や動画生成にも対応します。

また、ノーコードで作成できるという点も大きな魅力です。

プログラミング知識やソフトウェアの設計技術も必要ありません。

Cozeを使えば、誰でも簡単にAIチャットボットを作ることができます。

Cozeは日本語で利用できる?

Cozeの公式サイト、ツール操作などは全て英語表記です。

しかし、AIチャットボットに使用するプロンプトは日本語で問題ありません。

作成したボット名、概要説明なども日本語で表示させて公開が可能です。

Cozeの料金は?

Cozeは無料で利用できます。

有料プランはありません。

モデル使用量コスト
GPT-4o1M input tokens500K Coze tokens ($5.00)
GPT-4o1M output tokens1.5M Coze tokens ($15.00)
GPT-3.5 (16K)1M input tokens50K Coze tokens ($0.50)
GPT-3.5 (16K)1M output tokens150K Coze tokens ($1.50)
Gemini 1.5 Flash1M input tokens35K Coze tokens ($0.35)
Gemini 1.5 Flash1M output tokens105K Coze tokens ($1.05)
Gemini 1.5 Pro1M input tokens350K Coze tokens ($3.50)
Gemini 1.5 Pro1M output tokens1.1M Coze tokens ($10.5)

ただし、外部LLMのAPIを使用する際はトークン量に制限がかかります。

ユーザーは当初100の無料APIコールクレジットが付与されます。

トークンをより多く使用したい場合は、Cozeトークンを購入して制限を解除していきます。

また、必要なCozeトークン量は使用する大規模言語モデルによって異なります。

Cozeトークンはメニューから「Cozeトークン」を選択し、任意のトークン量を購入します。

支払手段はクレジットカード、またはPayPalです。

Cozeの機能

Cozeでは、AIチャットボットの品質を高めるためにさまざまな機能が実装されています。

カスタマーサービスボットやテキスト生成ボットを作成したい場合は、基本機能で十分にカバーできます。

より高度なボット作成、またはボット管理が必要な場合はアドバンス機能を活用しましょう。

基本機能

機能説明
ペルソナボットの役割や責任、およびその応答スタイルを決定
プロンプトボットの仕様設定
プラグイン外部API統合カスタムプラグインも作成可能
ワークフロータスクノードを使用して複雑な機能ロジックを作成
ノードのドラッグ&ドロップで高いユーザビリティ
ナレッジAIが使用する情報のアップデート
メモリ会話の保持
変数やデータベースで外部知識を管理
パブリッシュボットを様々なチャネルに公開
スケジュールタスク自然言語でタスクを記述例)ボットが指定された時間に自動的にメッセージを送信
開始ダイアログチャット開始時のメッセージを設定
自動提案ボットの応答後にシステムが自動的に関連する質問を3つ生成
音声ボットの言語と発話者を選択

Cozeでは外部のAPI(GPTなど)も統合することが可能です。

また、ナレッジ機能を使用することで、タイムリーな専門解説ボットが作成できます。

ワークフロー形式でもボット開発を進めることができます。

視覚的にノードを配置できるので、とても便利です。

アドバンス機能

機能説明
マルチエージェント複数のエージェントを追加して、ボットに複雑なタスクを実行
データ分析ボットの使用状況を把握するためのデータダッシュボードを提供例)アクティブユーザー数や保持率などの使用状況を把握

アドバンス機能はボットの機能を高めたり、公開したボットの利用状況を掌握したりする際に使用します。

特にCozeのビジネス利用を計画しているユーザーニーズに対応した機能です。

Cozeの始め方

CozeはGoogle ID、もしくは電話番号があればすぐに始めることができます。

1.公式サイトへアクセス

公式サイトへアクセスし、画面右上の「Get started」をクリックしてください。

Coze公式サイト:https://www.coze.com/

2.アカウント作成

Google ID、もしくは電話番号でアカウントを作成します。

2.AIチャットボット開発開始

ログイン後にダッシュボード画面に移行します。

メニューから「+ Create bot」をクリックしてオリジナルのAIチャットボットを作成していきます。

Cozeの使い方

Cozeの使い方は主に2つあります。Bot Storeの既存ボットを利用する方法と最初から完全にオリジナルボットを作成する方法です。

Bot Storeの既存ボットを使う

AIチャットボットの作成を計画する際は、まず「Bot Store」を参照することをおすすめします。

すでにニーズを満たすAIチャットボットがラインナップされているかもしれません。

ここではプレビルトボット(既存ボット)の使い方を解説します。

1.プレビルトボット選択

メニューから「Bot Store」をクリックしてください。

次に、ラインナップしているプレビルトボットを選択します。

上記例画像では、最初の画面に表示されていた「Create Images With All Models」を選びました。

さまざまなAIモデルを用いた画像生成ボットです。

2.プロンプトで出力

「Create Images With All Models」の場合、プロンプトはアンケート回答で自動生成されます。

ロケーションや文化、時間帯や光の雰囲気など指定し、送信してください。

さまざまなAIプラットフォームから出力された画像が生成されます。

オリジナルAIチャットボットを作成

Bot Storeにある既存ボットではなく、オリジナルのボットを作成する方法を解説します。

Cozeではプログラミングスキルがなくても簡単にAIボットを作成できます。

今回は例として「AIニュースを送信するボット」の作成から公開までのプロセスを解説します。

1.ボットの作成

メニューから「+ Create bot」をクリックしてください。

ボットの名前と説明を入力します。

この情報はボットを公開した際に他のユーザーにも共有されます。

プロフィール画像をアップロードするか、DALL·E-3モデルを使用して生成してください。

最後に「Confirm」をクリックします。

例ではBot name「ニュース太郎」、Bot descriptionを「ニュースを送信するAIチャットボットです。」と入力しました。

2.使用するLLMを設定

AIチャットボットで使用するLLMを選択してください。

2024年6月時点で、デフォルトはGPT-4になっています。

例では「Gemini 1.5 Pro」を選択しました。

3.プロンプトを作成

プロンプトはLLMに指示を与えるための命令文です。

AIが解析するので普段使用している言葉で問題ありません。

例では 「最新のAI関連ニュースを3つ送ってください。各ニュースを以下の形式で表示してください。」と入力した下に形式を示しました。

📰 News Title: 「ニュースタイトル」

📆 Publication Date: 「公開日」

💡 News Summary: 「ニュースの100文字要約」

なお、「Optimize」機能を利用するとAIが適切なプロンプトに編集してくれます。

4.スキルの追加

オープニングテキスト(AIの最初の呼びかけ)、プラグインやプロンプトの修正を行い、スキルを追加していきます。

まずは、「Plugins」横の「+」アイコンをクリックしてください。

ニュース系のプラグインを選択し「Add」をクリックします。

例ではニュース分野で上位に表示されていた「News」を選択しました。

次にプロンプトを修正して、ボットがNews APIを使用するように指示します。

後に「getNEWS」のところを他のプラグイン名にしてカスタマイズすることも可能です。

「Opening Dialog」を選択してください。

オープニングテキストとデフォルトで表示される質問を設定します。

5.テスト、公開

画面右のプレビュー画面を使い、ボットがしっかりと応答できているかをテストしてください。

問題なければ右上のPublishをクリックします。

必要に応じて「Changelog」でAIチャットボットの説明文を追加します。

「Generate」ボタンをクリックすれば自動で生成できます。

最後に「Finish」をクリックすることで公開完了です。

実際に生成したAIチャットボットの例

ここでは、Cozeを用いて生成したAIチャットボット事例を紹介します。

ビジネス、教育、エンターテイメントや日常といったシーンで役に立つAIチャットボットです。

カスタマーサービスボット

上記例ではAIチャットボットが購入した製品の問い合わせに対応しています。

製品の詳しい情報をナレッジ機能にアップデートすることで、専門的な回答やハウツーの提案などが可能になります。

プログラミングサポートボット

CozeではPython、JavaScript、Java、C#、C++、Ruby、Go、Rustなど主要なプログラミング言語のサポートを行うボットを作ることができます。

しかも、実装までのプロセスを一元的にサポートしてくれるので、複数言語を総合的にまとめたアドバイスもしてくれます。

上記例では「サイトにポップアップする広告を載せたいのですが、どのような言語で、どのようなプロセスで作成すべきでしょう?」という質問に対して、HTMLやCSS、JavaScriptの観点から実装レベルでトータルコーディネイトしてくれています。

画像や動画生成

外部APIを利用し、画像や動画生成を可能にするAIチャットボットも作成できます。

上記動画は「Video Generator」というプレビルトボットを使用して生成された解説動画です。

字幕だけでなく、ナレーションも自動で追加されます。

ユーザーニーズをボットに伝えるとシナリオを提案してくれるので、内容も細かく調整することが可能です。

Cozeは安全?運営元は?

Coze AIの運営元はByteDance傘下の子会社Spring (SG) Pte. Ltd.といわれています。

しかし、Coze AI公式サイトや利用規約にはByteDanceに関する記述はありません。

Q&A

Cozeのサービスやルールに関して、よくある質問をまとめて回答します。

Q.Cozeはスマホで利用できる?

CozeはWebブラウザツールです。

スマートフォンでも利用することができます。

しかし、ユーザビリティの観点からPCでの利用をおすすめします。

Q.日本語で利用できる?

公式サイトやツール操作は英語です。

AIチャットボットのやり取りは日本語で行うことができます。

Q.無料トライアルはある?

Cozeは無料で利用できます。

有料プランはありません。

Q.無料で利用できる?

Cozeは基本的に無料で利用できます。

しかし、LLMとのやり取りは制限されます。

ユーザーニーズに合わせてCozeトークンを購入し、トークン量を増やす必要があります。

Q.生成したAIチャットボットは商用利用できる?

Cozeプラットフォームを使用して作成したAIチャットボットは商用利用が可能です。

第三者のプラットフォームで配布・販売することができます。

一方で、作成したAIチャットボットの知的財産権はCozeから移譲されません。

Cozeの利用規約、第三者プラットフォームの利用規約、およびすべての適用法を遵守していないことが判明した場合、商用利用ができなくなることがあります。

参照:Coze「Terms of Service」

まとめ

カスタマーサービスの自動化はリソースの限られる中小企業にとって、業務効率化のソリューションとして効果的です。

「Coze」を利用すれば、10分程度で高品質なAIチャットボットが作成できます。

研究者や学生にもおすすめです。

専門資料をナレッジ機能にアップロードすることで、極めて専門的なアドバイザーが誕生します。

無料で試せるというのも大きなメリットです。

当記事を参照しながら自分だけのAIチャットボットを作成してみましょう。

※本記事は、2024年6月時点の情報に基づいています。

サービス内容や料金は変更される可能性がありますので、詳細は公式サイトでご確認ください。

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